このはなさくや図鑑 〜美しい日本の桜〜

桜の名前から ↑

種名または品種、栽培品種名
Cerasus ‘Koshino-fuku-kasane’
コシノフクカサネ
越の福かさね

咲き始めは純白、やがて中心部が赤くなる。半八重・一重咲きの美しい桜。
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単鋸歯と重鋸歯が見られ、キンキマメザクラなどの特徴が見られる。

<花の色>
 白色「9501」
<花弁の枚数>
 5枚、5枚〜10枚
<花の形>
 一重・八重咲き 小輪
<花の時期>表記のない場合は近畿基準
 11月上旬〜下旬、3月下旬(二季咲き) 富山県基準
<特徴・来歴>
 同地方などで、とやまさくら守の会が発見した桜です。花は晩秋と春に2回、開花のピークを迎えます。
 平成23年に、「二季咲きの特徴や、半八重、一重咲が見られるなど、重ね重ねの喜びが感じられる。」との意味から、その名が公募で決定しました。
 二季咲き性の桜の中で「半八重、一重が交って咲くことや白色、化粧咲となったものが交って咲くなど」の特徴は本品種だけのものと思われます。観賞価値も高く、「越の福かさね」ぜひ普及いただきたいものですね。
 ただ、二季咲きの特徴はその土地だけで見られる可能性もあり、私が住む関西などで栽培した場合に二季咲きの性質が維持できるのかなどやや不明な点もあります。



<成立に関係しているサクラ(種)>
C.jamasakura
C.sargentii
C.leveilleana
C.speciosa
C.itosakura
C.incisa
C.apetala
C.companulata
C.maximowiczii
C.pseudocerasus
C.avium
不明


文・撮影:藤原 このはなさくや図鑑〜第1集-P116、第3集-P111

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