このはなさくや図鑑 〜美しい日本の桜〜

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種名または品種、栽培品種名
Cerasus × nudiflora (Koehne) T.Katsuki et Iketani
エイシュウザクラ・チェジュザクラ
瀛州桜・済州桜・王桜

この固体はソメイヨシノに比べ色がやや濃く花が大きい。
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萼筒は筒状鐘形
萼片は長卵状三角形

<花の色>
 淡紅白色「9501」
<花弁の枚数>
 5枚
<花の形>
 一重咲き 中輪
<花の時期>表記のない場合は近畿基準
 3月下旬〜4月上旬
<特徴・来歴>
 このサクラは1962年に、韓国ソウル大学より、済州桜(Prunus yedoensis for. nudiflora (Koehne) Rehder もしくは Prunus yedoensis var. nudiflora Koehne)の種子を譲り受け、植えられたもので、現在、静岡県、国立遺伝学研究所で保存されています。
 2017年、森林総合研究所と岡山理科大は、分類学上有効な学名を検討するため、形態や分子遺伝情報に基づき、ソメイヨシノなどそれらに関連するサクラについて検討した際に、エイシュウザクラについても解析され、エドヒガンとオオヤマザクラの種間雑種であるということが判っています。
 韓国では朝鮮統治時代に日本から持ち込まれ植栽されたソメイヨシノが今も王桜と呼ばれ、エイシュウザクラと混同されています。ソメイヨシノは日本生まれのサクラです。

<成立に関係しているサクラ(種)>
C.jamasakura
C.sargentii
C.leveilleana
C.speciosa
C.itosakura
C.incisa
C.apetala
C.companulata
C.maximowiczii
C.pseudocerasus
C.avium
不明


文・撮影:藤原 このはなさくや図鑑〜美しい日本の桜〜
桜樹学・桜の世界1-P124

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