このはなさくや図鑑 〜美しい日本の桜〜

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種名または品種、栽培品種名
Cerasus jamasakura ‘Ibo-zakura’
イボザクラ
伊保桜・井保桜

不規則に細長い花弁がつく。雌しべが一本つきでるようにつくのが特徴。
花床筒は筒状鐘形
萼片は長卵状三角形
イボザクラ国天、記念の碑

<花の色>
 白色「9501」
<花弁の枚数>
 15枚〜25枚
<花の形>
 八重咲き 中輪
<花の時期>表記のない場合は近畿基準
 3月下旬〜4月上旬
<特徴・来歴>
 大阪府茨木市に磯良神社に古くからあったヤマザクラ系の桜です。国の天然記念物でしたが1931年に原木は枯損しました。現在のものは後継樹です。
 細長い花弁は不規則にねじれ、中心部の花弁はすべて内側にまがります。また、雌しべ高くつきでるのが特徴です。
 イボザクラは、文献には多く登場しますが、ほとんど写真を見ることはありません。
 また、イボザクラとして名があり、植栽されているものはすべて一重のもので本来のイボザクラの特徴を備えているものではありません。(大阪府交野市 大阪公立大植物園で栽培されている個体も全く違うものです)
 そういった点からも早急に保存する必要がある桜です。
<成立に関係しているサクラ(種)>
C.jamasakura
C.sargentii
C.leveilleana
C.speciosa
C.itosakura
C.incisa
C.apetala
C.companulata
C.maximowiczii
C.pseudocerasus
C.avium
不明


文・撮影:藤原 このはなさくや図鑑〜美しい日本の桜〜第1集-P84

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