立川基地引込線跡
この道路は、青梅線中神駅から敷設されていた貨物専用の引込線廃線跡で、
ここから北は2路線に分岐していました。引込線は、この地域の歴史を物語
るように工廠線、あるいは立川基地引込線と呼ばれました。
引込線が敷設されたのは昭和18年(1943年)といわれ、陸軍唯一の飛行
機製造部門として昭和15年(1940年)4月1日に設置された工廠への
資材運搬用路線でした。
昭和20年(1945年)太平洋戦争が終わると航空工廠を含む立川飛行場
一帯はアメリカ軍に接収され、立川基地となりました。工廠線は、そのまま
アメリカ軍専用線(1.9km)として使用され、主に航空機燃料や重油が運ば
れました。
立川基地は、昭和52年(1977年)11月30日、日本に全面返還され、
引込線も昭和53年(1978年)7月1日付けで正式に廃止されました。
このほど道路として整備したもので、レールや転轍機(ポイント変換機)は
当時のものです。
平成12年(2000年)3月 昭島市
撮影 昭和22年11月14日
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