筑 波 山 女体山:877m
薬王院コース
登 山 日 | 2006.04.03 |
コ ー ス | 薬王院駐車場12:30〜薬王院登山口(190m)12:40〜林道通過13:03〜坊主山(710m)13:32〜自然研究路(左回りに)13:40〜見晴台(富士見石)〜男体山西尾根〜男体山(871m)13:58〜御幸ヶ原(道程元標:海抜800m)〜女体山(877m)14:15〜御幸ヶ原14:30〜自然研究路〜薬王院境内見学〜駐車場15:20 |
所要時間 | 2時間50分 (行程:約7.5km 総登距離:758m) |
天 候 | 晴れ |
メンバー | Chieと一緒 |
真壁町上大島から見る筑波山 右が男体山・左が坊主山 (別名:筑波隠し)で女体山は見えない。坊主山の下(中腹) に登山口のある椎尾山薬王院がある。 |
薬王院駐車場から筑波山方面。舗装された林道 を進むと、左に仁王門への階段、先に登山口。 |
Chieと一緒に、椎尾山薬王院からはじまる「薬王院コース」で、坊主山・男体山・女体山の筑波三峰へと登った。筑波山北側の山道を散策していると、登山者から薬王院コースのことを尋ねられることが多い。彼らは一様に、行程が長いことを気にしているようだが、私自身5年くらい前にランニング練習で数度登っただけで、現在の様子は知らなかった。今回は、久しぶりでもあり、キョロキョロしながらChieと楽しんで登ることができた。駐車場は、薬王院のものを利用させていただいたが、同院の下にある調整池「つくしこ」の湖畔にも駐車場があって、登山者や釣り客・観光客に利用されている。
仁王門を見るChie |
薬王院境内 奥に見える三重塔は、千葉県 成田山新勝寺三重塔(重要文化財)のモデル とされるるなど、由緒ある建造物だ。 |
薬王院登山口(海抜190m) |
駐車場から山門を左に見て林道(舗装された立派な道だが林道。当然、林業関係者が優先・・・)を進んでいくと、仁王門への階段があり、その先に筑波山への薬王院登山口がある。私たち・・・Chieと2人?は、仁王門から境内を通り、右手の墓地を抜けて登山口へと達した。登山口には、案内看板と道標が設置され、「標高:190m 筑波山頂まで2,960m」とあるが、ここでいう筑波山頂とは男体山と女体山の中間鞍部にある御幸ヶ原の「道程元標」の場所で、ここから男体山へは400m・女体山へは600mの距離加算が必要である。蛇足だが、筑波山周辺の道標にある山頂への距離表示は、御幸ヶ原を山頂とするものが少なくないようだ。
『薬王院登山口の案内看板の地図』より @の実線が薬王院コースで、自然研究路の一番北の部分に取り付く。 青文字と・・- -ピンクの破線はPCにて追加(参考まで)。 |
総登距離は、登山口の190mから女体山(877m)までの687mと、御幸ヶ原(800m)から男体山への71mをプラスして、758mということになる。登山道は、少しジグザグに登ると、比較的広い登山道(林道)に出て左に向かう。しばらくして右に折れると、直線的な道になり、Chieが先頭になって進んだ。以前ならランニングで駆け上がれたものだが、息が切れて小休止。Chieが見えなくなったので、物陰に隠れていると、引き返してきて早く来いという顔をする。
登山道を行くChie |
登山道と交差する林道で待つChie |
階段の捲き道を行くChie |
登りはじめから33分で、林道と交差。ここに車1〜2台のスペースがあって、駐車しての登山も可能のようだ。林道を通過してから約5分、そろそろ階段かと思ったときに、左へと登る捲き道へと入った。これで階段をパスできるはずだったが、やはりこちらも急勾配で、階段か自然の道かの選択はあなたの自由である。気が遠くなるよな心臓破りの階段は、下山時に通ったので、後で写真をお見せしましょう。
捲き道は階段の上部に取り付く |
坊主山の山頂 |
自然研究路への緩やかな尾根道 |
捲き道は階段の上部で合流して、そこには「標高630m・山頂まで1092m」の道標がある。階段を登りきって左折(右は踏み跡の薄い道)、樹林の薄暗い道を少し行くと、緩やかで明るい尾根道となる。その左側のピークが筑波山第三の山頂(筑波隠し)といわれる坊主山(710m)で、植林された杉林のところから山頂へ往復した。男体山を正面にして尾根道を行くと、男体山の中腹に付けられた一周約1.5kmの自然研究路の一番北の部分に出る。登山口からは、ここまで70分であった。道標は山頂まで480mと左折を奨めているが、展望台を経由して男体山へ登りたかったので右折した。研究路沿いの展望台は、見晴台とか富士見石とも呼ばれる場所で、南から西方面に開けていて立寄る人も多い。男体山へは、あずま屋を右に見て、尾根道を直登して到着した。
男体山の筑波男大神 「伊弉諾尊」(イザナギ) |
御幸ヶ原の道程元標(海抜800m) 筑波山の道標には、ここを山頂 とするものも多い。 |
女体山の筑波女大神 「伊弉冉尊」(イザナミ) |
男体山に祀られる伊弉諾尊の祠に、2礼2拍1礼して参拝する。祠の裏にある山頂看板の前で記念撮影する人を横目で見て、整備された登山道を御幸ヶ原へと下って行く。登ってきた人がChieを見て「家の犬よりも筋肉モリモリ〜」と、次に私を見て「飼い主もモリモリ〜」と・・・ 挨拶をして、少しニヤケ顔をしながら、男体山から1km先の女体山を目指した。御幸ヶ原を過ぎると「かたくりの里」「カタクリの花まつり」の黄色い幟が立っていたが、カタクリの花は例年4月の第3週ころが見ごろで、数株が花をつけただけだった。途中、この石を見て香具師永井兵助が「ガマの油売り口上」を考えたという、「ガマ石」の口に小石を投げ込んだ。ロープウエイ山頂駅からの道が右から合流して、階段を登ると女体山頂である。ここには、伊弉冉尊を祀る筑波山神社女体本殿の祠があって、参拝してから山頂の岩の上で休憩をとった。
女体山頂でおすましのChie |
気が遠くなるような薬王院コースの階段 |
林道付近のアオキの実 |
Chieは、山頂でのテーブルロールを楽しみにしていて、この日も美味しそうに食べていた。祠脇のお札売り場の人に会釈して山頂を後にするが、いつも会釈を返してくれて気持ちが良い、お守りを買ったことがないのに・・・。御幸ヶ原から自然研究路を左回りに行き、登ってきた薬王院コースで下山するが、やはり階段は長く感じた(が、金比羅さんや丹沢のバカ尾根よりは短い)。ランニングで登ると苦しいが、実際はそれ程でもないので、ご安心を・・・。薬王院の伽藍を見学して、桜の花が満開のつくし湖の湖畔から筑波山を振り返り、Chieと家路へとついた。