黒 い 炎
7
膝に乗せた三成のこめかみに口付けを落とす
三成の真っ白な肌が紅潮するのを見ながら
その胸元で輝く紫水晶を愛おしく思った
桜色の乳首を貫いた感触が
生々しく手に残っている
びくりと震えた体
物足りないとでも言いたそうな顔
無自覚に煽る淫乱な三成
禁欲的で、孤高な雰囲気を纏う姿からは
きっと誰しもが想像出来ないであろう裏の顔
美しく清廉な三成の
可愛らしく桜色をした乳首に
こんなものが刺さっているなどと
一体誰が分かるだろうか
この輝きは三成はワシのものだという証
「三成は可愛いな」
「んっ、ふぁっ」
柔らかな耳たぶを噛めば
身を捩じらせて甘い声を上げる
「家康っ、もぅ…」
涙を溜めた瞳が揺らめいて、
キラキラと光るのを見ていると
酷く高揚した
「ああ、今日はちゃんといい子にしていられたからな」
頭を撫でて唇をついばむ
口付けを交わしながら
穴を解す為に指を下に下げれば
ぶんぶんと頭を振り、熱っぽい視線を向けられる
「慣らさなくていい…」
我慢出来ないと言うように
早急に雄を求める姿は淫魔のようだ
「痛いほうがいい…」
痛みと快感を取り違えた三成は可愛い
血を流し、涙を堪え、
嗚咽と嬌声を上げる
そうさせたのは自分なんだと思うと
背徳感に背筋が震えた
「仕方が無いな
本当に、淫乱になったものだ」
そう言って強引に
閉じられた穴を抉じ開ける
「う゛っ、あ゛あああっ!」
背をしならせて、
しがみ付いてくる三成を抱きしめながら
激しく腰を打ち付ける
「んんっ!んあ゛っ、ああっ!」
目の前に惜しげも無く晒された
真っ白な首に噛み付く
「ぐっ、がっ…」
舌でなぞれば上下する喉仏が分かる
苦しげな声を上げる三成が
愛おしくてそのまま噛む力を強めていく
「あ゛あ゛っ」
白い肌を滑り落ちる血のなんと美しいことか
「家康っ…」
涙を流し縋りつく三成を
目一杯の力で押し倒し、
その浮いた肋骨目掛けて拳を振り下ろした
ぼきんと鈍い音がして
三成の体がはねる
「う゛あっ!!」
欲を吐き出しながら三成が痙攣する
肺に刺さっていなければいいなと思いながら
白目を剥く三成に噛み付くように口付け
自らの欲を放つために腰の動きを早めた
「くっ…」
何の反応も示さない三成の中に欲を吐き出し、
ずるりと抜き出す
閉まりきらない穴から漏れ出す自分の欲を
何の感慨も湧かずに眺めていた
未だに意識の戻らない三成に
愛しさを募らせながら
折れた骨のある部分をさらりと撫でる
その胸元で変わらずに輝く紫水晶に口付けを落とし
医師を呼ぶために三成の後処理を始めた
黒い炎に蝕まれ
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