うつ病と木工
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これをごらんの方がうつ病のことを詳しく知っておられたらよいですが、何しろ何もやる気が出ないんです。立っているのもしんどい、座っているのもしんどい、寝転んでただただ時が過ぎるのを待っているだけの生活が2週間ほど続いた。テレビや新聞などもうるさく感じたりするため過ぎ行く時間がものすごく遅く感じられ、本当に地獄のような感じがした。その後は薬の効果もあり、起きてはいられるようになったが、やる気はまったくでなかった。

・うつ病になっちゃった!
うつ病からの脱出
・潔癖症?

 今から思えばもっと前から症状は出て痛んだと思います。時々仕事に対して、というよりすべて(家事、子供の世話など)にやる気が出ないときがあり、このやる気の無さを元に戻すため、バイクでツーリング、ゴルフ、マラソン、インターネットなどで気を紛らわしていました。
 しかしついに、来るべき時が来てしまいました。当時、毎日続いていた残業中、何をやってもやる気がなく、なんとなく頭が痛かったので、ふと血圧を測ってみて唖然とした。上は180下が100完全に高血圧!!!あわてて近くの内科に駆け込んだところ、診断はうつ病による高血圧だろうということで安定剤と、不眠だったこともあり、睡眠薬を処方された。それから丸3日間ほとんど布団から出ることなく、仕事を休み泥のように眠り、それを過ぎてからも仕事に行く気力さえなくなっていました。
 家内の勧めもあり、内科ではなく精神科を受診したほうがよいだろうということになった。精神科にかかるとやはり「うつ病」の診断。薬を飲みながら仕事に行き始めたがほんの2,3週間で朝仕事に行こうとすると脂汗が出たり、仕事場についても頭痛がひどく結局病欠し、3ヵ月後復帰したが、やはり同じ症状がでて休職することになってしまった。

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こうして木に触れそれを加工することに目覚めた私は、次は何を作ろう?ああしよう。こうしよう。と、しかしやはり休職中の身。大きな作品を作っていく体力もなければ、工具もない、さらに金がない。インターネットで「木工」を検索して様々な情報を得たが、どれも自分に出来そうなものがない。
そんなある日同じようにインターネットで検索していると「小黒三郎」という名前が目にとまり、「組み木」という名前を始めて知る。作品を見ていくうちどんどんと引き込まれ、これならなんとか自分でもできそうな気がして、早速電動糸鋸を購入し、下手の横好きながら木工にはまっていくことになった。

 潔癖症はその後も続き、掃除をやってはくたびれて倒れる。という日が何日も続いた。そして掃除は屋根裏収納庫に間で及び、あまりの荒れ放題ぶりにこれは収納から考えねばと思い。まず不要なものを捨て、収納ボックスなどを入れて片付けた。すると割と広い空きスペースが確保された。家内が以前から図書室がほしいといっていたので、2畳ほどの一角に壁面すべてに本が入るよう本棚を作成した。収納していくとどんどんと本が整理され久しぶりに達成感を味わった。どうやらこれがきっかけとなったようで、図書室にはクロスを張り床もフローリングを張り小抽斗のついたカウンターを作っていた。そしてこれらをやっているときは欝の症状が出ていないことに気づき、しかも、それを自ら楽しんでいた。
 

そんなある日、いつものように家でごろごろしていると床に落ちていた埃に目がとまった。そして部屋中を見渡すと、部屋中がものすごく汚いように(ホントかも?)見え掃除を始めた。今度はそれがやめられない。家中を掃除機と雑巾を持ってまわり掃除し、換気扇やコンロにまで手を出して、家内が帰ってきてやっと止めてもらった。

・木工の世界へ
・屋根裏収納庫
・何もやる気がしない!