-Part 2-
6.Mars 2005
コンコルド広場からチィルリー公園で野鳥さんに遊んでもらった後、
カルーゼルの凱旋門を抜けルーヴル美術館へ向かいます。
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歩いてきた方を振り向くとこんな感じ。
門の向こうでEnteに遊んでもらいました。
コンコルド広場〜シャンゼリゼ〜エトワールの凱旋門と一直線です。
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ルーヴル美術館
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いつものようにサモトラケのニケに誘われて
ファラオにご挨拶したあと
工芸部門の扉をくぐりました。
フランス絵画への入口が閉ざされていて、、落胆しました。。
十字架から下ろされ横たわるイエスさま。
傷口が生々しく胸に迫る。
− ジュルジュ・ド・ラ・トゥール(1594〜1652) −
【大工の聖ヨセフ】
初めてルーヴルを訪れて出会ったときから、
この絵がルーヴル美術館で一番好きな絵かもしれません。
イエスさまの絵といえば、聖母マリアさまに抱かれた幼子や聖ヨハネの洗礼、
聖書に書かれたお話の成人の姿で、受難の道から磔刑までがほとんどのようですが、
この絵は、ふっくらとした愛らしい少年イエスさまと養父聖ヨセフの普通の父子の日常が描かれています。
暗がりにともる灯と照らされた父子の厳かな静けさ。黙々と働く父をイエス少年が助けています。
そして灯かりがイエス少年の指先を温かく照らし透けて見えます。
照らされた指の温かい色や父を見つめる少年の尊敬の眼差しが
冷えた心や固い心やわだかまりをも和らげ、
優しい気持ちに導いてくれます。
ラトゥールの作品 【羊飼いの礼拝】
この画家は死後完全に忘れられ、署名があるにもかかわらず
その作品は他の画家のものということになっていました。
ひとりの画家として人格が認められたのは
1915年のことだそうです。
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ジャック・ルイ・ダヴィド:【ボナパルト】
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≪ルーヴル美術館とナポレオン≫
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1796年ナポレオンはイタリアで大勝利を収めました。
このときイタリアにあった多くの彫刻や絵画をフランスに持ち帰ります。
2年後、エジプト遠征には200人もの学者や芸術家を同行させました。
「ロゼッタストーン」などをフランスに運んだのはこのときです。
1799年から独裁政治を始め、
1803年にルーヴル美術館 ( 当時はナポレオン美術館とも呼ばれていました
) で
遠征で集めた美術品を公開しました。
1814年ナポレオン退位。
エルバ島に流されます。
ダヴィッドの新古典主義はナポレオンの敗北と共に衰退へと向かいます。
『聴講生ノート*西洋美術史』より
今回、3つの美術館とフォンテヌブロー城を観て
理由は定かではありませんが、
ナポレオンの存在を意識しました。
美術史を学ぶことは、
世界史への厚い扉を押すことだと気付いたからでしょうか。。。
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