-Part 1-
3.Mars 2005


ホテル近くの最寄駅からMETORO@でルーヴル美術館まで行きました。










−サモトラケのニケ−

ルーヴルで一番好きな作品は何?って尋ねられたら
二人して迷わず【サモトラケのニケ】と答えるでしょう。
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ギリシャ神話において、オリュンポスの神々の長ゼウスのメッセンジャーをつとめる有翼女神。
人々のもとへ神々の贈物として勝利をもたらすとi言い伝えられている。
「美」への飽くなき憧れと飛翔を体現するかにみえる優美な姿。
『世界美術の旅−パリ物語−』より

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ニケの前に立つと、
ルーヴルに帰ってきたと思えます。
これから一緒に美の世界へ羽ばたこうって誘われているようにワクワクします。
そんな気がするのです。

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ニケに誘われて まず向かったところは

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【ミロのヴィーナス】

BC2世紀半
メロス島出土(1820年)

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ヴィーナスあるいはアフロディテは、いうまでもなく美の女神である。
神というからには人間を超越した絶対的な存在だと思うのが普通であるが、
ギリシア人やローマ人は少し違う考えを持っていたらしい。
つまり、神は不死ではあるが、姿や感情はきわめて人間に近いものとされていたのである。
人間の裸体を通して多くの神の像がつくられたのも
神像でありながら崇高さを感じさせないものがあるのも
そのためであろう。
― 朝日百科 世界の美術21(美術と人間)より ―
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後ろ姿





未来の画伯ちゃん♪頑張ってね〜!
ハズの調査によりますと文字を写してたそうです。
勉強熱心で感心すね!
女の子はこうでなくっちゃ♪







【15世紀イタリア絵画】
ボッティチェリ:三美神を伴うヴィーナスから贈物を授かる若い婦人 ボッティチェリ:学芸たちの集いに導かれる青年



【16世紀イタリア絵画】
ラファエロ:聖母子と幼い洗礼者ヨハネ レオナルド・ダ・ヴィンチ:聖母子と聖アンナ ソラリオ:緑のクッションの聖母子

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【北方バロック美術】

静物画(お花)・集団肖像画・風俗画・風景画・・・北方バロックの特徴をしかと観ました。  右端はフェルメール:「天文学者」
【聴講生メモ】「西洋美術史」(第10回目&11回目参照)。


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絵画鑑賞していると 私は自分の中のコアな部分に近づき
コアが膨らんで世界を創り、
私自身は限りなく無口になり、自分が雄弁になります。
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【スペイン絵画】

エルグレコ:キリストの磔刑と2人の寄進者
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エルグレコの絵は好きでした。
いつのころからか・・・
マドリッドのプラド美術館で逢ったときからでしょうか。
それ以前からかもしれません・・・
色彩とオーバーな表現が独特で強く印象に残る画風です。
酸性の色調と引き伸ばした身体。
マニエリスムが顕著で【聴講生メモ】「西洋美術史」(5回目参照)、
強い印象を与えるのだと納得しています。


【 中世の宗教画】

  










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-Part 2-

6.Mars 2005


コンコルド広場からチィルリー公園で野鳥さんに遊んでもらった後、
カルーゼルの凱旋門を抜けルーヴル美術館へ向かいます。


歩いてきた方を振り向くとこんな感じ。
門の向こうでEnteに遊んでもらいました。
コンコルド広場〜シャンゼリゼ〜エトワールの凱旋門と一直線です。
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ルーヴル美術館



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いつものようにサモトラケのニケに誘われて



ファラオにご挨拶したあと


工芸部門の扉をくぐりました。











フランス絵画への入口が閉ざされていて、、落胆しました。。




十字架から下ろされ横たわるイエスさま。
傷口が生々しく胸に迫る。


− ジュルジュ・ド・ラ・トゥール(1594〜1652) −


【大工の聖ヨセフ】
初めてルーヴルを訪れて出会ったときから、
この絵がルーヴル美術館で一番好きな絵かもしれません。
イエスさまの絵といえば、聖母マリアさまに抱かれた幼子や聖ヨハネの洗礼、
聖書に書かれたお話の成人の姿で、受難の道から磔刑までがほとんどのようですが、
この絵は、ふっくらとした愛らしい少年イエスさまと養父聖ヨセフの普通の父子の日常が描かれています。
暗がりにともる灯と照らされた父子の厳かな静けさ。黙々と働く父をイエス少年が助けています。
そして灯かりがイエス少年の指先を温かく照らし透けて見えます。
照らされた指の温かい色や父を見つめる少年の尊敬の眼差しが
冷えた心や固い心やわだかまりをも和らげ、
優しい気持ちに導いてくれます。


ラトゥールの作品                   【羊飼いの礼拝】
この画家は死後完全に忘れられ、署名があるにもかかわらず
その作品は他の画家のものということになっていました。
ひとりの画家として人格が認められたのは
1915年のことだそうです。



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ジャック・ルイ・ダヴィド:【ボナパルト】

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≪ルーヴル美術館とナポレオン≫
*
1796年ナポレオンはイタリアで大勝利を収めました。
このときイタリアにあった多くの彫刻や絵画をフランスに持ち帰ります。
2年後、エジプト遠征には200人もの学者や芸術家を同行させました。
「ロゼッタストーン」などをフランスに運んだのはこのときです。
1799年から独裁政治を始め、
1803年にルーヴル美術館 ( 当時はナポレオン美術館とも呼ばれていました ) で
遠征で集めた美術品を公開しました。
1814年ナポレオン退位。
エルバ島に流されます。
ダヴィッドの新古典主義はナポレオンの敗北と共に衰退へと向かいます。
『聴講生ノート*西洋美術史』より



今回、3つの美術館とフォンテヌブロー城を観て
理由は定かではありませんが、
ナポレオンの存在を意識しました。
美術史を学ぶことは、
世界史への厚い扉を押すことだと気付いたからでしょうか。。。




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ルーヴル美術館