このページでは、密閉型スピーカーを作ってみましょう。


密閉型スピーカーは、ユニットを付けた状態で、他に全然隙間(穴)のないスピーカーです。
平面バッフル形スピーカーと比較すると、ユニットの前後に干渉が完全に遮断されます。
そのことにより低域特性が変化します、最低共振周波数が高くなってしまうのです。その特性をちょうどいいところへもってくるために考えないといけないポイントが内容量です。


製作例
第3図
  小型密閉箱の製作例です。「第3図」
「第4図」がスピーカーのサイズ、「第5図」が板のけがき図です。
あくまでも1例ですので寸法も正確に同じに作る必要はありません。
使用材料は、20mm厚の檜です。奥行き、幅、高さ、どの寸法も使う板のサイズで切りやすいように作ってかまいません。
スタンドの部分も40mm厚の檜を丸く削って使っていますが、形、厚さすべて自由です。Fも直径30mmの丸棒を50mm使っていますが、これも好みです。
スピーカー・ユニットは松下電器(Technics)製の 7F10 です。適正内容量:0.8g
第4図
 

Fの足の丸棒は、30mm径のものを使用する。
長さは、好みで長くしても良いでしょう。
第5図

組み立て方
両サイドの板を最後に取り付けるようにして箱を作り、足を付けるだけです。少し大変ですが、スピーカー・ケーブルは 「第3図」のスピーカーの背面を見て分かるように、スタンド部分から出すとスピーカーが安定します。
吸音材は、小さなスピーカーなので、10cm程のグラスウールを中に入れれば大丈夫です。


【まとめ】
密閉箱は、きまった容量のBoxを隙間無く作ることが出来るか!! にかかっています。
奥行き、幅、高さの比率が出来るだけ不均等にすることが、定在波を減少させるために必要です。
スピーカー・ユニットに背面からの空気圧がかかるために、量感は少ないけれど、締まりのある低音が売りのスピーカーです。
工作するにあたっての注意事項などは、ヒントのページをご覧下さい。