ロビーで待っていると日本人らしき団体が降りてきた。さっきのバスはこのグループの乗るバス だったらしい。機械のランプが点滅しだしたので外に出た。私たちの他に、日本人らしき女性が ひとりバス停で待っている。観光客じゃなくて、添乗員か、客室乗務員という雰囲気。 しばらくしたら、団体バスのドライバーが、向こうを指差してこっちへ向かってくるバスを「あのバスだよ」と 教えてくれた。すると、さっきの女性が道路に飛び出し、バスに手を挙げてアピールするではないか。 私たちがいたバス停は団体バスと他の駐車中の車の陰になって道路から死角になって いたのだが、もしかして、あの女性がいなかったら私たち乗れなかった？（タラーリ）

エアバスのドライバーは恰幅のいいマオリの女性だった。｢エアポートまで」というと 「国内線?国際線?｣と聞かれた。あ、停留所が違うのか。外はまだ暗い。空港までに それなりの人が乗ってきて、50分ほどで到着。チェックインはまだのようなので椅子に座って のんびり。ところがいつまで待ってもチェックインが始まる気配がないので、「？」と思って 並んでいるカウンターの端っこまで行ってみたら、なんともう始まっていた。案内がちょっと わかりにくくて別のカウンターを見ていたのであった。出発までの時間に朝ごはんに 昨日のピザの残りを食べ、みやげ物屋を眺めて過ごす。そこで見つけたガラスのコースター。 迷った末に買わなかったがあとで後悔。5枚セットで、ガラスにパウアシェルでキウイバードが 象嵌されており、5枚重ねて立てると、草むらのあちこちにキウイが隠れているように見えて とってもキュートだったのに。来年もあるかしら。

飛行機に乗ると、隣に座ったのは若い女性。座席の前のモニターの使い方を教えてもらったり しているうちに、お互いの旅行談義になった。彼女は友人とクライスト･チャーチの日本人経営のB&Bで 過ごしたそうだ。その話を聞いていたら今度は南島にも行きたくなった。私たちがインターネットで 探したファームに泊まったというと、びっくりされた。ファームステイってNZのポピュラーな 滞在の仕方だと思っていたけど、みやげ物屋でも「めずらしいですね」と言われた。 私も最初は不安だったけど、思い切って行ってみてよかった。ホテル泊まりじゃ味わえない のんびりを満喫したし、NZの人たちのあったかいもてなし心にも感激した。 隣の女性とは初対面とは思えないほど話が弾んでしまい、彼女にも「初めての人と こんなに笑うほどおしゃべりできるなんて」と言われてしまった。こういうことってなんか 嬉しい。

NZからの帰国便は朝発なので、どうしても早起きになってしまう。南島からの乗り継ぎだと 6時発（！）。隣席の彼女は4時半起きだったそうだ。でも、私たちと15分しか違わないのは なぜ？ツアーの人たちは移動を繰り返した挙句、最後がこれで、帰る時はばてばてになって いるらしい（みやげ物屋店員談）。ツアーだと効率よくポイントを回れるけど、やっぱり疲れそう。

今回の旅、まさきとの2人きりで1週間、煮詰まってしまうのでは？と心配したけど まったくそんなことはなく、とにかく楽しいばかりの1週間だった。ファームの選択もベストだったし、 移動なしののんびり旅を選んだのも正解。来年もまた行くぞ！