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1月3日

今回は曜日の関係でAuckland直行ではなくChrist Church経由便だ。transitのため10:00-11:00をChrist Churchの空港待合室で過ごす。そこにガチャポンがあって、「おお!」と思ったが小銭がないのであきらめた。Aucklandには予定より25分遅れで到着。ニュージーランド(以下NZ)は入国検査(特に食べ物・生物関係)が厳しいと機内で脅された。入国カードには「これこれを持ち込む場合は必ず申告すること。違反するとその場で罰金。」と書かれている。用心のため持って来ていた解熱剤などが該当するかしばし悩む。もし申告して取り上げられたら困るし。悶々と悩んだ末に、薬は該当しないと判断した。申告したのはお茶っぱ、ダウンのジャケット、バッグの革。ドキドキしたが、意外と簡単に通過。最後にX線に荷物を通してファームの人が待つロビーへと向かった。

現地お迎えの人が多いらしくネーム・カードを掲げた人がたくさん。日本人の名前も多い。Pakinui GardenのDelwynはすぐに見つかった。すらりと背の高いとっても優しげな女性で、まずはほっとする。早速駐車場へ向かいスーツケースをトランクに入れたところで信じがたいミスに気づいた。あまりに信じがたいミスなので公開したくないのだが白状してしまおう。財布の入ったショルダーがないのだ!ぎょ!これには帰りのフライトのチケットも入っている(Eチケットなので控えは別のところには入っているが)。そして財布にはファームに支払う宿泊代金用の小切手が入っているのだ。最後のX線ゲートを通った時、上着も通したので荷物の数が増え、しかも私たちが韓国からの家族連れを分断してゲートをとおったため出たところでちょっとごたごたした拍子に取り忘れてしまったに違いない。パスポートは身につけていたし、お金、クレジットカードは分散して持っていたので万が一出てこなくても大事には至らないが、やっぱり困る!というわけですぐに空港ロビーにとって返した。

Informationで事情を話して、いくつかの窓口を回った末にSecurity Informationで無事返してもらった時は本当にほっとした。まったく情けない話だ。まさきには「おかあさん!しっかりしてよ!」といきなり信頼を失った。

大ミスで始まったが、Delwynは見かけどおりの人柄の良さ、ファームは空港から車で45分ほどの緩やかな起伏をもって広がる美しいエリアにあり、周りはお花でいっぱい。かわいらしい部屋は自由に選ばせてくれ(他にお客がいない)、まずは好スタート。心配していたお天気は幸いにもほぼ晴天で冬の日本で着ていたセーターは暑い。Delwynの話によると昨日まではstormyだったそうで、これまたラッキー。彼女は私たちがフライトでランチを食べていないと知ってお茶とサンドイッチを出してくれた。そして手作りのチョコブラウニーも。サンドイッチはハムとチーズ。私はあまりおなかが空いていなかったのでまさきだけ食べる。すごくおいしかったらしい。

一休みしたところでファームの散策だ。家の裏手には羊と鶏、ポニーのいる柵囲いがある。子羊が3匹と大羊が2匹、鶏は茶や黒の巨大なやつ。かなりでっかい。

ポニーには子供なら乗れるというので早速お願いして乗せてもらう。ファームのご主人Rexもとってもきのいいおじさんだ。ただ、聞いてはいたがNZ英語は「エイ」が「アイ」になるのでめちゃくちゃ聞き取りにくく、Rexの英語はそれに輪をかけて早口なのでほとんど何を言っているかわからない。でも言葉はわからなくても誠意は伝わるものである。ポニーに口紐(ハミっていうのかな)をつけてくれ、背中は裸のままの上にまさきを乗っけてくれた。最初はバランスをとるのに苦労するまさき。ポニーにとっては重量制限ぎりぎりだったようでちょっと難儀していたが、やがてお庭の芝生の上をポコポコ歩きだした。2往復したところで今日の乗馬はおしまい。ご苦労様、ミートゥー(ポニーの名前)。

ここには犬も2匹いる。とっても興奮しやすい性質とかで、2匹とも庭につないであった。名前はジーナとケイシー。あってみると確かにexciteしている。頭をなでてやったら跳びつかれて袖が泥だらけになった。さて、羊に餌をやらせてくれるというので行ってみる。あげるのはペレットの羊フード(?)。手に乗っけるとすごい勢いで食べに来る。そんなに急がなくても無くならないよー。まさきは勢いに押されてへっぴり腰。こういう時、がむしゃらに手を出さないところが彼らしい。

ファームの周辺部の散歩に行くと、馬が2頭いた。たまに噛むというので手は出さずに見ることにする。囲いの向こうのほうにいたのに私たちが近づくと寄ってくるのがかわいい。その辺に生えている草を引っこ抜いて差し出すと、がぶりと食べた。馬の口って近くで見ると大きいし噛む力もすごく強そう。草と一緒に食べられたらさぞ痛かろう。

小道の向こうに小さな黒っぽい動物が歩いているのが見えた。どうやらハリネズミみたい。ひょこひょこ歩いて草むらに消えた。デジカメで撮ったのをDelwynに見せると、ハリネズミ(hedgehogs)は病気を持っているので触らない方がいいといわれた。痛そうだから触ろうとは思わなかったけどね。

夕方が近づくにつれて、暑いほどだった気温が急激に下がり、風が吹いてくると薄手の長袖では寒いくらいだ。お散歩からもどったあと、二人で絵を描くことにした。今回の旅行のために色鉛筆セットと絵の具キットを買って持ってきたのである。相談した結果、ファームの入り口のゲートを描くことにした。レンガ造りのかわいらしい門だ。まさきは色鉛筆で、私は絵の具で描いてみる。絵の具で描くのなんて何十年ぶりだろうか。なかなか思うように色が出せない。

植物を描くのって難しい。葉っぱを全部描くわけにはいかないから省略するわけだが、私の苦手とするのはこの省略。でもまぁまぁのできかな。まさきはゲートの鉄の扉を丁寧に描く。出来上がった絵は明日葉書としてお父さんに送るのだ。

夕食前にRexが犬を散歩に連れて行くのを見てまさきが「ぼくも行ってくる!」と飛び出していった。これにはちょっとおどろく。まさきは当然Rexとはまったく話が通じない。それに実は犬はちょっと苦手。彼なりに少しずつ殻をやぶって先に進んでいるんだなぁ。このあとファームにいる間、ケイシーの散歩はまさきのお仕事になった。

夕食はDelwyn手作りのサーモンのパスタ、サラダ、トマト。シンプルだけどなんだかおいしい。パスタが苦手のまさきもぺろりと食べた。デザートも手作りのブルーベリーマフィン。しっとりとしててこれもNiceな味だった。赤ワインも飲みやすい味で、大きなグラスに一杯飲んでしまった。もちろんNZワイン。少し頭がくらくらする。ゲスト用のバスルームでシャワーをあびて今日はおやすみなさい。

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