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粘 技奉 Up !

伴化成では、プラスチック精密射出成形での「ものづくり」には、頑固なまでのこだわりを持って取り組んでいます。
成形機が7台しかないのに、フッ素やスーパーエンプラの取り扱い原料が40数種類に上っています。

困難には粘り強く向き合い、弛まぬ技術の向上に精進し、お客様のご要望には奉仕の精神を持ってお応えすること

“ Never give up ! ” に倣い
このように決意しています。
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2009年11月1日(日)
儲かりまっか?

そろそろ紅葉も見ごろとなりますが、移ろいゆく季節は冬支度を醸し出す霜月を迎えました。本年も余すところ2か月となり、諸事にご多忙なこととは存じます。皆様にはいかがお過ごしでしょうか。

さて、首相が所信表明を行いました。歴代よりも時間を費やし、「友愛」をメインとした理念を開陳しました。オバマ大統領にスタイルが似ているといわれていますが、官僚主導を排しているところなど、今までとは異なることは評価できるのではないでしょうか。具体策は乏しいものの、政治家主導の「コンクリートから人へ予算」を大いに期待したいものです。

自民党総裁は、「マニュフェストは羊頭狗肉」と揶揄しました。また、予算についても「景気対策が反映されていない」などと批判しています。しかし、国民との約束は守るのが当たり前ですし、格差是正を主目的として直接的に還元する今までにない方策は、その結果を見定めるべきだと思います。ただ、「須らく国民を納得させるべし」という努力が不足していることは否めませんが。

国と地方の借金合計をGDP1.9倍超にまで膨らませ、昨年来の未曾有の不況に盤石の態勢で立ち向かえない『ツケ』を残した前与党は誹りを免れません。ここはひとつ、建設的野党として丁々発止の論戦を挑み、是々非々で現政権との協力を図ることも務めでありましょう。将来的なビジョンも示さずに愚かなヤジばかりを飛ばしているようでは、政権への返り咲きどころか未来を担う子供たちにも愛想を尽かされてしまうと思うのですが、いかがでしょうか。

さて、先月から少しだけ忙しさが戻っている弊社ですが、バブル期のようなわけにはいきません。製造工程品を得意としていますから、設備が行き渡ると御用済みとなります。優遇税制やエコポイントの恩恵に浴している業界でさえ様子見なのですから、設備投資に沸いていた頃に戻れるはずはありません。しかし、噂を聞いて遠くからご来社くださる方々も増えています。

うまく成形できない金型が持ち込まれることもあれば、全く新規のものもあります。これらも即断即決ではなく、従前の案件同様に進展が遅いです。ただ、それぞれの方々の意欲は並大抵のものではなく、「ものづくり日本」の躍動感が漲っているように感じられます。こんな熱い思いにお応えして、能力のすべてを発揮して大きな貢献を果たしたいものです。

先日ある講演会で、「さて、『儲』という字は『信じる者』と書く。お互いが心を通わせて心の儲けができたら、お金は後から付いてくる」と傾聴しました。不断の努力は必要ですが、真の「WIN WIN関係」をツカミ取りたいものです。

 

2009年11月1日(日)
シリーズ 苦労しまんな〜!

6回 ソリNo.2

今月は箱形状のソリについて述べてみます。一般的には、金型におけるコア部の温度管理が難しいことから発生します。成形を続けていくうちに、樹脂の温度がコア部に伝導して、金型の表面温度が上昇してしまうからです。また、普通は箱のコーナ部の肉厚がストレート部よりも増える傾向になりますので、コーナ部が浮くようにソリます。設計段階でRを付けて、出来るだけ肉厚が変わらないようにすることを求めたいものです。

修正の方法ですが、はじめにコア部の配管のチェックを行い、十分に冷却水や温水が流れるかを確かめます。次に、コア部の温度をキャビ部に比べて30℃くらい低めにします。そうすることで、おおむね満足がゆく結果を得られます。その後はマメに金型の表面温度をチェックし、キャビ部とコア部の表面温度が同じになるように、コア部の温度を変更することが肝要です。金型によっては、コア部の配管が十分でないものがあります。この場合は、出来るだけ冷却時間を長く保持することで対処するしかありません。粘り強くあせらずに、成形に臨んでください。

ご参照いただけましたか。日々精進。「 粘・技奉・Up NEVER GIVE UP !」です。

来月は、ゲートの種類によるソリについて述べてみたいと思います。

 

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