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粘 技奉 Up !

伴化成では、プラスチック精密射出成形での「ものづくり」には、頑固なまでのこだわりを持って取り組んでいます。
成形機が7台しかないのに、フッ素やスーパーエンプラの取り扱い原料が40数種類に上っています。

困難には粘り強く向き合い、弛まぬ技術の向上に精進し、お客様のご要望には奉仕の精神を持ってお応えすること

“ Never give up ! ” に倣い
このように決意しています。
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2009年9月1日(火)
継続は力なり!

2四半期の最終月である長月を迎えました。業績が気になるところですが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。

さて、大方の予想通りというべきなのでしょうか。永年にわたって日本の政治を担ってきた自民党が下野することになり、実務に対してはそんなに期待されていない模様の民主党が政権に就くことになりました。主権者たる国民は、「とにかく変えよう!」という一言に尽きるようです。消極的なのか積極的選択であるのかは論の分かつところです。ただ、外信をかい摘んでみると、「ようやく民主主義の正統な形が根付いてきた」と評価しているところもあります。

由につけあしきにつけ、日本人全体を俯瞰的に論評されることはめずらしいのですが、今後の私たちがすべきことに大きな関心があることは間違いないようです。果たしてそれらに応えることができるのか、主権者としての在り様を問われている気がしてなりません。皆様にはいかがでしょうか。

ところで、先月には「かなり難しい案件」のことをお知らせしました。弊社においては、かなり突っ込んだ取り組みをさせていただきましたが、現状はペンディングとなっています。というより、新たな案件に取って代わってしまったと言うべきなのでしょうか。入れ込んでいただけに、あまりに淡白な様子は何ともコメントのしようがありませんが、続いて提示された案件も一筋縄では行かない内容です。

表面抵抗率が109乗Ωで耐熱温度が90℃程度必要。加えて製品色が白色という簡単なのか難しいのか理解に苦しむものです。もちろん再優先事項は低価格です。あちらを立てればこちらが立たずで「一体どないせぇ〜」と思うのですが、お客様がお望みのことには『できません』と申し上げにくいので、とにかく問題点の根本である原料の手当てに狂奔することにしました。名だたる原料メーカーはもとより、コンパウンド屋さんにもシツコク食い下がってみると、「無いことはない」のです。ただ、弊社にとっては全く経験のない原料ばかりですので、果たして要求水準を満たす製品に成形できるのかが大きな課題であります。

しかし、弊社のような企業に案件を振り向けてくださるお客様には、かえって頭が下がります。そのためにも『 粘・技奉・Up 』で全力投球する所存です。来月のご報告も、どうか楽しみにお待ちくださいませ。

2009年9月1日(火)
シリーズ 苦労しまんな〜!
 
4回 ヒケ

先月のコラムで申し上げた通り、今月はボイドもヒケもNGとなる製品の直し方について述べます。基本的言えば、まず現在はヒケが発生している状態なので、このままの金型温度を下げずに、出来るだけバリの出ないように射出圧力を上げる。または、射出圧力のかける時間を長くする方向にもっていく。これで直れば良いですが直らない場合は、樹脂の物性を落とさないレベルで樹脂温度上げ、外観が悪くならない程度に射出速度を落とすことです。金型温度、射出圧力、射出圧力時間、樹脂温度、射出速度の5つの条件のバランスを取りながら成形条件を合わすしかありません。最終的には、いずれかの製品の欠陥、例えばバリやフローマークなどを犠牲にして製造しなくてはいけないのです。無理にやると金型を痛めますから、充分に気をつけてください。ボイドもヒケもNGの場合の成形条件は非常に難しいです。諦めずに精進することが肝要です。

ご参照いただけましたか。日々精進。「 粘・技奉・Up NEVER GIVE UP !」です。

来月ではソリについてコラムで申し上げたいと思います。

 

このコラムについてのご意見やご要望、加えて弊社へのご依頼事項や製品見積り案件などがございましたら、「お問い合わせ」をクリックしてメールをご送付ください。直ちに対応させていただきます。

 



 

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