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粘 技奉 Up !

伴化成では、プラスチック精密射出成形での「ものづくり」には、頑固なまでのこだわりを持って取り組んでいます。
成形機が7台しかないのに、フッ素やスーパーエンプラの取り扱い原料が40数種類に上っています。

困難には粘り強く向き合い、弛まぬ技術の向上に精進し、お客様のご要望には奉仕の精神を持ってお応えすること

“ Never give up ! ” に倣い
このように決意しています。
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2012年5月3日(木)
射出成形の難しさ

5月になり初夏を思わせる陽気になりました。空を泳いでいる鯉のぼりを見ては感慨に耽っております。皆様がたはゴールデンウイークをいかがお過ごしでしょうか。

私はというと、最近のゴールデンウイークは仕事をしていることも多く、家族と遊びに出かけることが出来ませんでした。しかし今年は喜んで良いのか悲しんで良いのか家族と遊びに行けるなと思い、「今年は暇やから遊びに行けるで。」と子どもに言うと。「クラブで試合の予定あるからあかん。」と言われ…しかたがないから本でも読んでゴロゴロしておこうかなと思っています。

ところで政府では、今年も夏場の電力不足の観点から原子力発電所の再稼働について検討されています。そろそろ弊社でも節電に向けた取り組みを考えないといけないと思っておりますが、工場の夏は本当に厳しいものです。今年は冷夏であること祈るばかりです。

さて、弊社というと家電業界の決算の悪さにあいまって、動きが余りよくありません。しかし、ここ23年で知り合った会社から、案件がよく来るようになり、ばたばたと動いている次第です。図面を見ると、前は加工で作っていた製品が結構あり、射出成形で作ると、ソリや変形するものばかりです。そこで少しでも良くなるように考えますが、加工に比べれば、精度は敵うはずも無く、プラスチック射出成形の難しさを痛感しております。

ただ難しいと言っても始まらないので、弊社の技術力を上げるよう前向きに挑戦していくしかありません。自分の言葉の重みを感じながらお客様に信用を得られよう精進していくのみです。

この時期をチャンスと捉え、過去の反省をふまえて新しいことにチャレンジしていこうと思っています。

2012年5月3日(木)
シリーズ 苦労しまんな〜!
 第28回 原料(LCP)

今月は、LCPについて取り上げます。

LCPは一般的には液晶ポリマーと言われています。長所としては、射出成形する樹脂の中でもっとも流動性が高く薄肉成形に向いていることです。

欠点としては成形時の方向性が出やすいため、流れ方向の違いによる寸法差には注意が必要ですし、ウエルド強度も弱いことです。

一般的な成形条件は、グレードにもよりますが、金型温度が150℃ぐらいで、樹脂温度も前部で340℃〜390℃ぐらいの設定です。

LCPは、非常に流動性がよく成形しやすい材料です。すなわち無理に射出スピードを上げたり、射出圧力を高くする必要もないのです。逆に無理な成形条件で成形するとバックフローをおこしやすくなります。ただ樹脂を可塑する段階では樹脂温度や背圧に気を付けないと可塑が安定されませんのでくれぐれも気をつけてください。

ご参照いただけましたか。日々精進。「 粘・技奉・Up NEVER GIVE UP !」です。

 

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