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粘 技奉 Up !

伴化成では、プラスチック精密射出成形での「ものづくり」には、頑固なまでのこだわりを持って取り組んでいます。
成形機が7台しかないのに、フッ素やスーパーエンプラの取り扱い原料が40数種類に上っています。

困難には粘り強く向き合い、弛まぬ技術の向上に精進し、お客様のご要望には奉仕の精神を持ってお応えすること

“ Never give up ! ” に倣い
このように決意しています。
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2012年4月9日(月)
平成23年度のご報告

春なお浅く、朝夕はまだ寒い中、弊社高田工場の周りも桜が満開となりました。皆様にはいかがお過ごしでしょうか。

昨年は東日本大震災があり、その後急激な円高、タイの大洪水とめまぐるしい1年でした。弊社も無事に新年度を迎えることができました。これもひとえに皆様のご尽力の賜と、心より御礼を申し上げます。

弊社が昨年度一年間を通して取り組みましたことの一部を、僭越ながらご報告をさせていただきたいと存じます。

 

T.品質目標

1.  リピート量産における顧客クレームを、年間3件以内に抑える。

l  内部での不適合も含めて、総数が3件にも達しました。その内、明らかにわが社に原因があるものは1件でありました。目標以内におさえることが出来たとしても、顧客満足を得るために一層の品質管理を徹底することを肝に銘じます。

2.  ISO継続審査において、不適合事項を2件以内に抑える。

l  本年も不適合事項はなく、目標達成でした。本当に嬉しかったです。

l  去年にも指摘されましたが、データを活かしていかに予防に繋げていくか、またマネジメントレビューをもっと深く掘り下げておこなう必要があると指摘されました。ただ業務をきちんとこなすことだけに慣れてきているのかもしれません。

 

U.環境目標

1.  投入資源1sあたりの電力消費量を4 kWh以内に抑え、年間電力使用量を100,000kWh以内とする。

l  結果としては、投入資源1sあたりの電力消費量は4.62 kWhで、目標の115%と超過しました。しかし、年間電力使用量は96,526kWhで目標内の96.5%に収まりました。

2.  原料廃棄率を20%以内に抑え、廃プラを3t以内とする。

l  成形機の平均廃棄率は19.8%、廃プラ総廃棄量は4,210sで目標の140.3%でした。廃棄率はかろうじて目標達成に至りましたが、廃プラ総量は大幅に超過しました。

l  不良率が下がりましたが、景気の変動に左右され、廃プラ総廃棄量を大幅に減らすことができませんでした。

 

目標達成に邁進するとともに、様々な新しいことにも挑戦しました。

前年度から取り組んでいる「微細樹脂トレイ」のバージョンアップのためカーボン、ガラス入りの樹脂を試しました。樹脂の充填事態はまずまずでしたが、まだ満足できるほどではありません。ただ製品を見られたお客様は0.4oのリブに樹脂が流れたことの方が驚かれていました。

次に挑戦したのは、φ100μ、深さ2oしかも9穴を空けるという製品で、まずφ300μ、φ200μに挑戦しました。ポリスチレンで何回かトライしてきれいに貫通穴を空けることが出来ました。φ100μについては未完成できれいに貫通穴を9穴空けることができていないので、来期への課題です。

弊社の今期最大のイベントは、1月に「第41回インターネプコンジャパン2012」における中小機構「 Future Japan ゾーン」へ出展をしたことです。展示品としては先ほど述べていた「微細樹脂トレイ」と「φ100300μ×2o の9円柱孔」で、多くのお客様に訪れていただき厚く御礼申し上げます。私のプラスチック射出成形にかける思いをぶつけることができ、本当に充実した3日間でした。

 

本年度についてですが、品質ならびに環境の目標を新しく設定し、新たなる挑戦に邁進したいと思います。まだまだ至らぬことばかりでございます。皆様の真摯なご指導とご鞭撻を頂戴したく、衷心よりお願い申し上げます。

まずはご報告まで。


 

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