紅葉に酔いしれたのもつかの間。落ち葉に郷愁を感じる霜月を迎えました。折角の勤労感謝の日には、山奥の露天風呂にでも浸かりながら物の哀れに思いを寄せ、一切の雑念を払拭することができればと思います。ところが、日本経済が内憂外患に振り回されていることから、特に製造業ではリストラや海外進出が当たり前のようになり、まさに昔日のリーマン・ショック後が想起されます。弊社に降りかかる災厄の不安に慄きながら「オイオイ、勘弁して〜な!」と、自宅の風呂で安上がりに愚痴っている今日この頃ですが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。
さて、先週の金曜日から、幕張で開催されました『国際プラスチックフェアー』へ、自己研修を兼ねた視察に行って参りました。東日本大震災後は業績が芳しくなく、「設備投資などもっての外!」とキツく言い渡されていますので、デパートの「見回り」の域を出ないのが残念です。しかし、「「開発トレイ」で培った技術が発揮できるご注文に遭遇した時のために、結構なまでに入れ込んで、そして楽しんで参りました。隔年開催ですので、成形機をはじめとしてトラバースや乾燥機、温調機などの周辺機器に至るまで、一度に体験できる機会が少ないことも原因なのです。
主催者発表によりますと約4万人の方が訪れ、その中、外国からのお客様は2千人程度だったようです。実際、展示場内で多くの外国人とすれ違うだけでなく、商談ブースでも目立っていました。特にアジア系バイヤー(?)の方々は丁々発止のやり取りをされている模様で、応対しているメーカーの方も「それ以上は堪忍しておくんなはれ〜!」と聞こえてきそうな雰囲気でした。一方で同様の技術者風の方々は熱心にメモを取られ、こちらも「それ以上はご勘弁を」と困惑している様子が窺えました。英語が飛び交っているので詳細はわかりかねますが、「見習わねば!」と深く感動を覚えた所存です、ハイ。
ところで、お目当ての成形機ですが、スピードと効率がメインテーマかと思うほど、1サイクル時間の短さとバラツキの排除を謳っているものが多くありました。加えて、本体もさることながら周辺機器においては「省エネ」が大きく取り上げられていました。如何に電力量を抑えるかをはじめ、投入資源をどれだけ削減できるかが競われていました。それぞれの最先端の機器を取りそろえることで、どれほど素晴らしい成形が可能かを描くことができました。また、久し振りにお会いできた方々からも、大変有意義なご示唆を頂戴することができ、今後の業務のための大きな収穫になりました。
「初心を忘れず、日々これ勉強!」の2日間の研修視察でした。
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