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粘 技奉 Up !

伴化成では、プラスチック精密射出成形での「ものづくり」には、頑固なまでのこだわりを持って取り組んでいます。
成形機が7台しかないのに、フッ素やスーパーエンプラの取り扱い原料が40数種類に上っています。

困難には粘り強く向き合い、弛まぬ技術の向上に精進し、お客様のご要望には奉仕の精神を持ってお応えすること

“ Never give up ! ” に倣い
このように決意しています。
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2011年8月2日(火)
一周忌

猛暑の葉月を迎えました。省エネが叫ばれる中、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。

東日本大震災の影響による電力不足と、投機マネーの猛威による円高の二重苦によって、景気の先行き不透明感が一層高まっています。このような状況下ではありますが、昨年から取り組んでいますオンリー・ワン技術の開発を通して、たとえ僅かでも社会に貢献できたらと考えています。

さて早いもので、わが父であり創業者である伴 吉英が他界して、今月8日で一年を迎えます。父が存命でしたら、弊社の現状をどのように感じているか問うてみたいものです。顧客至上主義の人でしたから、「お客さんに喜ばれる製品を作るだけでいい」と言うかもしれません。はたまた、「自分の信じた道を突き進め」と言ってくれるかもしれません。

父が礎を作り、兄が発展させた弊社です。射出成形によるものづくりが好きな私をこの世界に引き入れてくれた父。その成形技術に磨きをかけてくれた兄。私は、その二人が引いてくれたレールに乗っかって、一所懸命に守っていただけでした。しかしながら去年から、自分で考えたレールの上を突き進んで行きたいと考えるようになりました。それは父の闘病姿を見るにつけ、考えに考え抜いた上で真底打ち込める「ものづくり」をやってみたいと思ったからです。その結果が上の写真のトレイです。まだまだ問題点も多いですが、これからも一層精進して、より良い製品にしていきたいと思っています。父が「よくやった!」と褒めてくれるような仕事をしたいものです。

最後に、12日(金)から16日(火)までは夏季休業とさせていただきます。

よろしくお願いいたします。

2011年8月2日(火)
シリーズ 苦労しまんな〜!
 第24回 原料(PSF)

今月は、PSFについて取り上げます。

PSFの正式名称は「ポリサルフォン」または「ポリスルフォン」といいます。長所としては、優れた耐熱性と耐加水分解性を持ち、寸法精度が良いところです。欠点としては、有機溶剤に弱いところです。

一般的な成形条件は、金型温度が90〜140℃ぐらいで、樹脂温度も前部で340℃〜350℃ぐらいの設定です。

PSFの成形で難しいところは、射出の流動圧で90%以上充填しなければならないことです。保圧だけできれいに充填するのは難しいからです。また、金型の稼働油が製品に付くとクラックの原因になります。気をつけてください。

ご参照いただけましたか。日々精進。「 粘・技奉・Up NEVER GIVE UP !」です。

来月は、PBTについて述べてみたいと思います。

 

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