暦の上では28日しかない如月を迎えました。なんとなく損をするような気分を感じます。「ほんのチョットやないか〜」とは言うものの、二八月などと揶揄されることを思えば、あまり良い印象の月ではありません。
ところで、日本中が優勝に歓喜したサッカーアジア大会の開催地であるドーハ周辺では、イスラム諸国が何やら不穏な情勢で、それぞれの国で勝手連のような名もない民衆が、永きにわたる専制の歴史に終止符を打つべくして蜂起したようです。チュニジアのベンアリ大統領が亡命し、エジプトではムバラク大統領が引き摺り下ろされていようとしています。ヨルダンでは国王が内閣改造を指示し、イエメンでは大統領がこの任期限りを宣言しています。
特にエジプトの成り行きにおいては、米国にとって頭の痛い誤算のように思えます。ちっとも進展させることができない中東政策のツケが回ってきたとも取れますが、大統領をはじめとして、さぞや慌てていることと推察します。世界中を揺るがす大事件に対して、不謹慎の誹りを受けるかもしれませんが、「原料代がまた値上げされる」ことにため息をついています。そんな世相を背景に、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。
とはいうものの、1月の弊社は結構な忙しさでありました。誤解なさらないでいただきたいのですが、儲かってしょうがないというのではなく、来客や出かける機会が非常に多かったという意味です。弊社が開発したトレイを宣伝する行政主催の合同展示会が2回もありましたし、そのトレイに付加価値をつける方策を見出すための企業訪問なども行いました。また、成形機やパージ材の売り込みに加えて、「資産運用に最適な金を買いませんか」という営業に至るまで、全部合わせると月の半分くらいを費やしたことになり、ホンマに疲れました。
恒例にしているネプコンへも出かけてきました。こちらは研修の意味も込めていますので、いつもながらかなり入れ込んで参加しているのですが、今年は少々印象が異なりました。何となくですが、圧倒されるような雰囲気に欠けるようでしたし、海外からの出展ブースが多いようにも思えました。ちなみに、弊社に回ってきました超精密部品の金型が台湾製と聞き及び、「ここまで来たのか!」と少し驚いてしまいました。日本のものづくりもボヤボヤしていると、抜き差しならない状況に陥ってしまうような気がします。
ここは一番、臥薪嘗胆の上に「各員一層奮励努力せよ!」と唱え、地道にスキルアップを図るべきなのかもしれません。
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