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粘 技奉 Up !

伴化成では、プラスチック精密射出成形での「ものづくり」には、頑固なまでのこだわりを持って取り組んでいます。
成形機が7台しかないのに、フッ素やスーパーエンプラの取り扱い原料が40数種類に上っています。

困難には粘り強く向き合い、弛まぬ技術の向上に精進し、お客様のご要望には奉仕の精神を持ってお応えすること

“ Never give up ! ” に倣い
このように決意しています。
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2010年10月1日(金)
打って出る、第二段!

「暑さ寒さも彼岸まで」と言われます。本当に爽やかな秋を感じる神無月を迎えました。こんな今日この頃ですが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。

 さて、このHPを通じた月に1度のご報告は、弊社のことをご理解いただくことを目的としています。ただ、こちらからの発信だけでは到底不可能であることは重々承知していますので、何らかのアクセスをいただいた場合には、誠心誠意のご対応をさせていただいています。しかし、その経験も数えるほどしかありませんし、いつの間にか立ち消えになってしまっていることがほとんどです。全くもって残念でなりません。

 そこで、弊社の「有り様」をナマの姿でご覧いただくために、来月の1110日から12日までの3日間、東京ビッグサイトで開催される「中小企業総合展」において、ブース出展をすることにいたしました。もちろん出品物として、持てる技術を存分に発揮しました超精密射出成形品を持参する予定です。そのコンセプトは『「できるわけがない?」を打ち破った究極のプラスチック成形!』です。手前みそで恐縮ですが、ご覧いただくと結構タマゲますよ。

 思えば、お客様の図面を射出成形で忠実に再現する委託生産が本業でありますので、どれくらいの、どのような技術を弊社が駆使できるのかは、製品を納めさせていただいたお客様にしかご理解いただけていないのが実情です。ましてや守秘義務の関係から、成形品をみだりにご覧にいれることもできません。これでは、親しくお付き合いをいただこうとしても、まずはその入り口でつまずいてしまうことを意味します。全くもってヤルセナイ気持ちでいっぱいです。

 ところで、今年の2月のご報告では、350t成形機用のPEEK専用スクリュー導入についてご報告したことを、覚えていらっしゃいますでしょうか。従来の努力だけでは、たび重なる時間と労力のコストに耐えきれないこと以上に、信頼性のない「ものづくり」でお客様へ多大なご迷惑をおかけすることを回避するため、苦しいながらも決断した投資でありました。お陰様で、本年度は350tの案件も多く、その投資も順調に回収できるほどの効果が上がっています。

 二匹目のドジョウを狙うわけではありませんが、2月に引き続いて「打って出る!」ことにしました。随分と費用もかかりますが、弊社の「有り様」をナマの姿でご判断いただけることには替えられません。会場では、持てるすべての技術の粋を凝らした超精密射出成形品を手に取ってご覧ください。そうすると、必ずやお客様には新しいアイデアが浮かぶこと請け合いです。そして弊社は、それを確実に成形品に仕立てることをお約束します。

 COMING SOON! 乞う、ご期待!

2010年10月1日(金)
シリーズ 苦労しまんな〜!

第16回 ショート

今月は、ショートについて述べてみたいと思います。

ショートとは、製品のどこかに充填不足が起きていることを言います。普通に量産をしている最中に突然発生した場合は、おもに次のようなケースが考えられます。

l  成形機の故障

l  金型温調機の故障

l  樹脂のロットが変わることによるメルトの違い

l  ガスによる金型ベントの詰まり

l  異物混入によるゲートやノズルの詰まり

樹脂メルトが、従来の原料と異なっていることが原因である場合は、成形条件を修正することになります。一般的には、樹脂温度や射出スピードを上げます。これ以外の場合は、それぞれで問題になっている箇所を直して下さい。

また、ショートしやすい成形品は、できるだけ保圧の切り替えを成形品の充填完了ギリギリにセットすることをお奨めします。ただし、バリには格段の注意を払いながら、成形条件を合わせて下さい。

参照いただけましたか。日々精進。「 粘・技奉・Up NEVER GIVE UP !」です。

来月からは、原料について述べて行きたいと思います。

 

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