今月は、コンダミについて述べてみたいと思います。
コンダミとは、平たく申せば使用原料以外のものが成形品に混入し、外観が非常に悪くなる状態のことを指します。量産に際しては、原料以外のものを成形機に意図的に投入することはあり得ません。従って原因としては、スクリュー、スクリューチェックリング、シリンダー、シリンダーヘッドおよびノズルなどに付着していた炭化物が、量産成形中に外れて成形品に混入することによって発生します。
防止策としては、以下のようなことが考えられます。
l 量産計画において、成形機の樹脂温度を極端に上下させなくても済むような段取りにする。
l 成形機を停止する場合は、たとえ短時間であっても樹脂温度を下げる。
l 原料変更に際しては、出来る限りパージ材でパージする。
l 樹脂の性質を調査して、炭化しやすいものかどうかを確かめる。
l コンダミが収まらない場合は、面倒でもスクリューの分解洗浄を行う。
コンダミは、成形不良においては最も分かりやすい反面、最も防止が困難です。そのために、成形技術者が常に改善に取り組まなければならない問題です。
最後に、どのような樹脂であっても必ず分解し、そして炭化する事を脳裏に留めておいてください。
ご参照いただけましたか。日々精進。「 粘・技奉・Up NEVER GIVE UP !」です。
来月は、フローマークについて述べてみたいと思います。
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