SPEAKERS

<Lawther PM6A>

昔から鳴らすのが難しいと評判の禁断の果実、ローサーに手を出してしまいました。 ジャズ用に音に厚みのあるUS系(アルテックまたは、JBLのLE8T系かな・・)のユニットを探していたのですが、ふと聴いたPM6A入りアコースタの音がとても心を揺さぶりました。 中域にエネルギー感があり、ホーン・スピーカーの雰囲気が味わえるし、またクラシックでもチェンバロ等の楽器との相性も良さそうです。
ローサーでしか出ない音があるとよく聴きます。 確かに本来録音されているものとは違った雰囲気で鳴ってくれます。 特に、ジャズのコンボで、ソロ・パートが移っていく時に、そのときのソロの楽器が真ん中に浮かび上がってきて私がソロやってるんだと主張しているように聴こえる時があります。 その分その時に周りの音が薄れてしまいます。 ライブなどで、客席の音があまりよく聴こえない感じがして、ちょっとライブの雰囲気が薄れる気がします。 アルテックのモニター等では周りの音もきっちり出てくるのですが・・・。  なかなか面白い性格です。 しばらく、嵌りそうです。




これは、今でも新しいユニットが手に入るものです。 最近値上げがあり、またちょっと高嶺の花になりつつあるローサーのユニットです。 昔のものは聴いていないので、音がどれほど変わっているのかは分かりませんが、昔から言われている特徴は残っている気がします。 賛否両論があり、結構好き嫌いが分かれるようです。 もちろん、有名なオリジナルの箱入り等望めるまでもないのですが、国産の箱(アコースタ・タイプ)に入っていたものが、かなり魅力ある音で鳴っているのを聴いて、ちょっと気になっていたのですが、最近大分古いものですが、ユートピアの箱に入ったものがユニットの新しい価格分で入手できるほどの特価になっていたので、迷わず買ってしまいました。 ただ、箱はかなり小さいのと、ちゃんとしたホーンとしてのロードはあまりかかっていないようですので、低域はかなり出にくい感じです。 本来ならば、バックロード・ホーンのタイプが良さそうです、但しアコースタでは、小さい部屋では低音が出すぎると思うので、私が使うのにはもう少し小さ目のバックロード箱が良さそうです。 PM6は磁束密度が一番小さいもので、どちらかというと、一番低音は出るような気がしているのですが、まだ他のユニットを試していませんので、分かりません。 もっと磁束密度の大きな、PM2やPM4のほうが、高域に寄った感じがしそうです。 でも、その高域がなんとも言えない雰囲気を出すようですが・・・、PM4等はフロント・ホーンが合いそうです。 今後色々と、試してみたいと思っていますが、さすがに費用がかかり過ぎるかな・・・。 それに、スピーカーは場所をとるし・・。常時3〜4セットのスピーカーを聴ける状態に置いておくには、部屋の広さや懐がかなり余裕がないと音が出せないかも・・・。
実際に部屋で鳴らした最初の感想は、使用したアンプとの相性もあるかもしれませんが、中域のエネルギー感に圧倒されました。JAZZでの、サックスやトランペットといったホーンの鳴り方が今までアルテックのホーン・システム以外では聞いたことがないような充実感のある音で鳴っています。 スピーカー・ユニットと呼ばないで、ドライバーと呼ぶ理由が分かる気がします。 それでいて、高域はQUADのESLのようなトランジェントのよさと、繊細感・透明感があります。 JAZZの場合に限って言えば、もう少し高域のエネルギー感というか、厚みが欲しくなります。中域のエネルギー感に負けていて、バランスが少し悪く感じます。  但し、これ4033Xアンプとの相乗効果の可能性大です。 M300で鳴らした感じでは、この特徴がちょっと薄れる感じがでました。 あまり、特徴のないとっても普通な?音がしました。
特価になるほど、大分長く、不遇の身にさらされていたようで、ほとんど音出しがされていなかったようです。一ヶ月ほど鳴らしこんでいたら、かなり音が変わってきました。 高域と中域のバランスが少しよくなってきた感じがしました。  どちらにしても、箱とアンプでかなり音が変わるタイプと思います。 
やはり、高音の抜けを考えると、直熱管で鳴らしてみたいですね。
<2004年6月>
最近、色々と試しているのですが、意外と高域の音の柔らかさを感じる時があります。 ワーフェデールでは少し硬めできつい感じがする、ストラドのヴァイオリンがローサーではもう少し柔らかく感じます。 チェンバロのソロは別としてジャズ中心の再生かなと思っていたんですが・・・。 何だろう? この時々ちらっ、ちらっとその隠された才能のようなものが見えたりしてくるのは・・。 もっともっと、色々なアンプでテストが必要なようです。
仕様: 20cm フルレンジ・スピーカー
入力インピーダンス: 15オーム
出力音圧レベル: 96dB位


ユートピアの箱に入ったPM6A
将来PM6か、PM2を入れて鳴らしてみたい、一番相性が良さ
そうな、バックロードの箱です。 写真ではEVの409−8Eが
入っています。 幅はアコースタより、細めでも低域の量感は
結構ありますが、締まった感じの音になります。右はPM2A。




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