SPEAKERS

<JENSEN - P8RX + Q4>

新しいメイン・スピーカー(JAZZ中心ですがバロック等も鳴らせるもの)として使おうと入手したスピーカーです。 JENSENのユニットを使い、モニターまたはミニ・シアター向けに作られたもののようです。 ユニット(P8RX)の製作年代からすれば1950年代終わり頃から1960年代初め頃に作られたもののようです。
低音用には8インチ・フルレンジ・ユニットのP8RX(WEに納入され、KS14792というナンバー<WEでのモデル番号>がつけられていました。)、 高音用にはQ-Typeコーン・スピーカー 4インチ・アルニコ・タイプ(Q-TypeはほとんどWEに納入されて、WEシステムに使われていたそうです。 この4インチのものも、フィールド・タイプがありますが、それはWEの555ドライバー+ホーンの代用に小ホール等で使われたそうです。)
BOXにはWATTERSONという製作メーカー名が書かれていますが詳細は不明です。 
ALTECのスピーカーに比べると、より幅広いジャンルに合う音が聴けます。 ホーンに近い音ですが、もう少し刺激が少ない感じがします。 小さな部屋で使うには、ホーンよりも聴きやすい感じがします。
ピアノの高域の響きがとても綺麗です。 これはJENSENのスピーカーに共通なキャラクターに感じます。 




ネットワークは使われていなくて、アンプからの出力は低音用のフルレンジ経由で直列に高音用ユニットに接続されています。 その間に低域減衰用のコンデンサーが入っています。 現在は3.3μFのものが付けられていますが、オリジナルの仕様は不明です。 高音用ユニットのポテンシャルからすれば、もっと低い帯域までカバーできるはずですが、簡易テストで10μFを追加して聴いた感じでは、高音ユニットの音圧レベルが優っているのか、バランスが崩れ中・低域の量感が減ってしまい、聴きづらくなってしまいました。 これからいろいろテストして、このコンデンサーの種類や容量を替えていきたいと思います。 ユニットの音圧レベルが違うので、単純に容量を替えるとバランスが崩れてしまいますので、アッテネーターの併用などを考慮しなければいけないようです。
2014/09/14現在、コンデンサーをSOLENの10μFにしてアッテネーターターで2デシベル下げてテスト中ですが、高域の抜けもよくなり弦楽器等の再生にも艶が出てきています。 これでしばらく聴き続けてみましょう。
2014/09/19、高域の出音がよくなってきたのでアッテネーターのレベルを‐4dBに変更。 中・低音の量が多くなってきてバランスが良くなり、音のふくらみ、横への広がりもより良くなってきました。

仕様:8インチ フルレンジ + 4インチ・トゥィーター (JENSEN ユニット)
入力インピーダンス: 16 オーム (8オームの2ユニットを直列接続しています。)
出力音圧レベル: P8RX:約95db、 Q4: 約100dB
大きさ: 330x680x300 



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