新しい音の世界を求めて
<Reference System>

現在自分のリファレンス用に使っている装置です。 自分で作ったものや改造したものは、時々何が最初に求めた音なのか見失ってしまう時があります。 そんな時に目安となるスケールが必要になるんですが、そんな時にこの組み合わせでの音を聴いて、今自分がどこにいるのかを確認します。 この組合わせから出てくる音が自分の最良の好みというのではないのですが、ここから出てくる音は自分の最終目標とどういうところが違うというのをある程度掴んでいるので、スケールになります。 そのために、ちゃんと安定した音が出るようにメーカー製にしています。 

アンプをQUADに変えたんですが、音は以前のシステムとかなり変わってしまいました。 スピーカーとのバランスはとてもいいですし、アンプも古いので歪率とかはかなり悪いんですが、ぎゅっと凝縮されたような密度の濃い音が出てくるので、個人的には以前のものより自分の好みの音に近く、気に入っています。 スピーカーの弱点を補っている気がします。 かなり色々なジャンルを鳴らしてくれますが、ジャズ等では低音の締りが足りずにベース等の弾み感が出てきませんので、やはりクラシック中心ですが、 弦楽器やヴァイオリンを中心としたジャンル・レスな音楽は聴かせてくれます。 昔から、BBCモニターとQUADは相性が良いと言われているようですが、確かにこの組み合わせでも音楽が聴こえてきます。
現在クラシックの再生、特に大きめの編成はもっぱらこのシステムで聴いています。 真空管のエージングが進んだのか、とても豊かな雰囲気で鳴ってくれています。 ウーファーが小さめなのでちょっと低音が甘い感じがあるんですが、それが編成の大きなもので効いているかもしれません。 ただし、JAZZとか締まった低音が欲しいものではちょっと逆効果です。 でも、今のところこの組み合わせで聴くヴァイオリンと同レベルで聴けるものはかなり少ないです。 最近の実験で、ナス管の245とワーフェデールの組み合わせで、これと同レベルの音が聴けました。 これで、小編成をモノラルで聴く場合は、その組み合わせもよさそうです。


より安定した音にするために、アンプをUKのメーカー製に変更しました。(2021年5月)
以前はQUAD22+QUAD2x2を使っていましたが、今回は33+303です。 モノラルのQC2の音を聞いてしまったら、22+2x2は、ステレオ初期の仮のアンプで、33+303出始めて、QUADのステレオ用アンプが完成したのではと、思われます。1967年から82年ころまで販売されました。 CD時代になり次の世代に代わっていきました。 大きさは、QC2とQUAD2を踏襲し、角ばったデザインに代わっていますが、音も雰囲気が変わらないように設計されている感じがします。
ESL-57を使っていた時にこのアンプ入手出来ていたら・・、そのあとの遍歴が変わっていたかも。 でも、この音の良さがわかるようになったのは、色々試してきたからかもしれません・・。
今はこの渋い感じが好きです。 古さでは、22+Q2x2の方が古いのですが、ステレオで聴く感じはこちらの方がまとまりがいいです。

  • Pre-Amplifier: QUAD33
  • Power Amplifier : QUAD303
  • Speaker : Rogers LS3/5a + HF1300
  • Tuner: QUAD FM3
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