AMPLIFIERS

No.6 <CEC HD51>

P-1のところでちょっと説明しましたが、ドライブ・アンプとしての使用をいろいろ試した時に、16Ωとか、50Ωとかの低インピーダンスで受ける場合にはいいのですが、どうも600Ωの入力トランスで受けた場合、ちょっとパワー感が落ちるように感じられました。 確かにトランジスターのA級アンプでは、インピーダンスが高くなると、出力が小さくなりますので、それがしっかり出てるようです。 アンプの能力が設計どおりということですけどね。それで、もう少し高めのインピーダンスに標準を合わせた、このアンプを入手してしみました。  




これも、ラックス同様ヘッドフォンを作っていないCECの製品です。 32Ωから2000Ωのヘッドフォンを対象にしたヘッドフォン・アンプです。 一時期、ゼンハイザ-のHD-580とセットで、HDセットと銘打って特別価格で売り出されていたりしました。 ゼンハイザ-は300Ωくらいですので、確かに相性はなかなかいいです。 入力は、RCA端子かXLR端子どちらかが使えます。 小出力ですが、スピーカー出力も付いていて、ちょっとテストをしたりするのには、なかなか便利な機械です。 
実際にヘッドフォンでの使用では、輪郭は少しぼやける感じがあり、少し柔らかめな音になりますがなかなか耳障りの良い楽しめる音です。 P-1では、輪郭のくっきりとした音が聞けるので、対照的で面白いです。 ヘッドフォンとの相性や聴く音楽を選べばかなり聴ける音です。 コスト・パフォーマンスはかなり高いです。
また、600Ωの入力トランスで受けるパワー・アンプのドライブでは、かなりしっかりした音が出てきて、P-1よりもパワー感を感じます。 それでいて、あまり耳障りな感じを出しません。 組み合わせたアンプがかなり、カチッとした音なのでそれが和らいで聞きやすいのかもしれません。 気になるのは、使っているアッテネ-ター(ボリューム)からノイズ(ガリ音)が出ます。 ここまで増幅部分をちゃんとするならば、もう少しちゃんとしたボリュームを使って欲しかったです。
仕様: 純A級 0.135W/200Ω、0.38W/32Ω  
スピーカー端子: 8W/8Ω
ステレオ・ヘッドフォン・アンプ 



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