AMPLIFIERS

No.5 <Luxman P-1>

開放型のヘッドフォン、MDR-F1は入力インピーダンスが12Ωと低いので、通常のCDプレーヤーやアンプのヘッド・フォン端子の使用では、充分な能力を発揮してくれません。 当初は真空管とアウトプット・トランスの使用で自作しようと思ったのですが、ちょっとノイズが充分抑えられるか不安があり、市販のものを見ていたら、このアンプが販売されたので、入手しました。 8Ωまでのヘッドフォンが3セット使えます。 実はこの8Ωの出し3端子使用可能というのが、このアンプを選んだ理由の一つなのですが、低インピーダンス・ヘッドフォンの使用もさることながら、最近低ノイズを意識して試している、単段パワー・アンプ用のドライブ・アンプとしての使用を意識しました。 16Ωとか、150Ω受け入力トランス使用のパワー・アンプには、大き過ぎない低インピーダンス出力のこんなアンプがうってつけです。 また、ドライブ・アンプはかなりノイズにセンシティブですので、拙い私の自作では、ちょっと難しそうなので、この際メーカー品におまかせしたほうが良さそうです。


ヘッドフォンを作ったソニーがその実力を100%発揮できるアンプを持っていないで、ヘッドフォンを出していないラックスがどんなヘッドフォンにも対応できるヘッドフォン・アンプを販売する。 こんなラックスの姿勢が好きですね。 さすがに、8Ωまでのヘッドフォンが3本使える実力はさすがです。 全体にカチッと引き締まった音味のようです。 低域から中域と今まで出てこなかった、密度の濃い厚い音がいとも簡単に出てくる。 なおかつ、非常に細かな音まできちっと出ています。 ヘッドフォンを完璧にドライブしている感じがします。 MDR-F1との組み合わせでは、カチッとした音が合う、ジャズにはよく合う感じです。 モニター的な音なので、クラシックの大編成でも崩れることなく再生してくれます。 但し、ちょっと線の細さと緊張感を強いられる感じはありますけどね。 ゆったりと聴くには他のヘッドフォンとの組み合わせのほうがいいかもしれません。 但しアンプ自体かなりクオリティーが高いので、ヘッドフォンのクオリティーも高くないとせっかくのこの能力の高さを生かせません。
仕様: 純A級 4W/8Ω、1W/32Ω
ステレオ・ヘッドフォン・アンプ 




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