AMPLIFIERS

No.30 <ビーム管・5極管コンパチブル Single Power Amplifier>

以前入手した6L6系真空管の3結シングル・アンプでは、ヒーター電流容量が小さいため、大き目のビーム管や5極管が使えなかったのですが、最近アポロ電子さんで委託販売をしている、より多くの多極管が使えるアンプが出ていました。 3結ではなく、出力も大きく取り出せ、なおかつ大型のKT88や6550から、6F6や6V6といった小型のものまで使える優れもので、真空管販売時の視聴用や、よくお店に集まる仲間が自分の真空管を持ってきて「ああでもない。こうでもない」と試聴会をやっていたんですが、以前手持ちの350Bが6L6アンプでは使えないので、持って行って聴いてみたら、とても良く鳴ってくれたので、しばらく考えていたんですが、フルレンジ用のアンプとして今回入手しました。 お店のデモ用や顔馴染みの遊び道具がなくなってしまったんですが、製作者にまた作っていただくということで、皆様お許しください。
先日もお店に顔出したら、知り合いが多く来ていたんですが、「ま、なければしょうがないね」と、いう感じでした。 この日は、別の人が「RCAの50」を持ってきていたので、そちらを試聴させてもらいました。 今度は、直熱管の珍しいものでも持って行きましょう。


構成: 6J5/6L5- 6J5/6L5- 出力管 整流管:5Vx3A以下ならほとんどOK。
出力: 3−8W
出力インピーダンス:4/8/16Ω  
フルレンジ(403AのAMPEXバージョン)を350Bで鳴らすのを目的に入手したんですが、色々な真空管が使えるので、季節で替えていこうと思います。 しばらく家で鳴らしていないEL34とかも、面白いかも。 夏用には省エネ・小発熱の6V6等も使えます。 前段も6L5を入手しましたので、省エネようにはいいかと思います。
現在使える真空管では次のようなものがありました。

  • NU 350B とても立派な音が・・・。 バランス・響き何も言うことなし。 さすがにALTEC産のフルレンジとは相性抜群。 これ以上何がいるのかと思わせる音が・・。 柔らかさもあるので、どんなジャンルもこなせます。
  • STC CV345  とにかく音が分厚い。 ジャズに関してはピカ一です。 管楽器も厚みがあるし、ドラムスのハイハットも薄っぺらにならない。 大編成でも問題なし。 ヴォーカルも声に厚みがあって、素晴らしいです。  以前3結で鳴らしたときよりもずっと音楽を楽しませてくれます。
  • Telefunken EL34  まだ、テストしていません。
  • ロシア製 Mullard EL34 とってもバランスが良く、嫌味な音が出ません。 
  • STC 6L6G これもバランスがとても良い音です。 上記350BやCV345ほどの厚みや迫力はありませんが、より繊細な音や解像度の良い音を聴かせてくれます。
  • MAZDA 6V6G とても響が柔らかいヨーロッパ・サウンドが聴けます。 これも侮りがたい素晴らしさが・・・。
  • STC 6V6GT  MAZDAの6V6Gと同じような雰囲気ですが、もう少し締りがあるような感じです。
  • WE 349A 規格では一番小さな球で、350Bの弟分なんですが、350Bに負けないバランスの良さ・響きの美しさがWEの真空管の凄さを彷彿させます。 これが一番かもと、思わせるような音が・・・。 350Bの音をもっと締めた感じになります。




 ( Audio-Amplifierのページに戻る)