AMPLIFIERS

No.27 <6L6 SinglePower Amplifier>

アポロ電子さんで取り扱ってますが、「TRUE SOUND ACT」、トラザクトと読むんでしょうかそこのアンプです。 アポロ電子さんのアンプを作られた方のお弟子さんらしい。 6L6系の球を差し替えられるアンプです。 メタルの6L6が使えるアンプは、最近ではほとんどありませんが、これは、そういった一番小さめの規格の球でも、使えるようになっています。 最大級の規格の球も使えるかもと、思ったのですが、電源トランスが小さめで、もしかしたら、ヒーター電源の容量が足りないかもと考えていましたが、案の定、ヒーター電源の容量が小さく、KT66とか350Bのような大きいめの容量のヒーターを持った球は使えません。 ま、いいか、とりあえず、STCのCV1947とか7581Aといった、遊んでいる球が使えます。 350BやKT66では、もう少し電流を流したほうが、音に力や厚みがでますので、ちょっと設計をかえたもののほうがいいかもしれません。 映画を見るのはこんなところで充分かも・・。 これがあれば何台も用意しなくても、1台で挿し替えてそれらの球を楽しめます。   
  • STC CV1947 (6L6G)
  • PhilipECG 7581A
  • 5881 (Russia)
内容を見ると、私が自作で作るアンプとは大分コンセプトが違っています。 自分で作る時は、電源トランスはかなり余裕を持たせます。 50%以上の余裕を持たせて、熱くなるのを遅らせるのと、他の球を使える幅を持たせるようにしている気がします。 ま、私の先生の教えですけど・・。 抵抗やコンデンサーもちょっと大きめに・・、でもこれではコストが上がりすぎて、売り物にはできないですよね。 だから、自作のものと、販売されているものが思想が違うのは当然です。 このあたりは、手配線なので、徐々に自分の好きな部品等に変更して、好みのレベルや音質に替えていく楽しみもあります。
使用可能な球を増やすため、ヒーター・トランスを追加しました。 KT66やEL34も鳴らせるようになりました。



高域の抜けはやはり、直熱3極管に比べると抜けが多少悪いかもしれません。 それでも6L6系は、結構繊細な音がします。 でも、FMやDVDの古い映画等をフルレンジで鳴らすのが主目的なのでこのくらいでもあまり気にならないと思います・・。 アルニコのセンシティブなスピーカーだと違いがはっきりするかもしれませんが、755E等での経験ではそれ以外のスピーカーではあまり気にならないかもしれません。  
構成: 6AU6−6L6
出力: 出力インピーダンス:8Ω/16Ω   
<STC CV 1947使用> 
<7581A使用> 
<5881使用> 




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