AMPLIFIERS

No.24 <mini91B Power Amplifier>

以前よくALTECとの組み合わせで使っていたのですが、フルレンジとの組み合わせでマイクロフォニック等の響きを嫌うスピーカーがあったので、しばらく響きの少ない真空管を使ってきましたが、やはりALTECのホーン・スピーカーで弦楽器を響かせるには、響きのある真空管が欲しくなります。 メイン・スピーカーで大編成ものやヴァイオリン等も含め、すべてのジャンルをカバーできるアンプを考えていたのですが、300Bに再度登場してもらうことにしました。 私の好きな入力を含めた全段トランス結合のアンプのキットが出たので、チャレンジしてみました。 真空管なしというのもいいですね。 デザイン的にもメイン・システムで使っているSV310と統合されたデザインになっており、メイン・システムにはちょうどぴったりです。


以前、自作で作っていた300Bアンプでも、一番気に入っていた全段トランス結合で2管構成のアンプです。 音の凝縮感があり、それでいて変な硬さもなく心地よい音を求めています。 まだエージング中なので、まだ変わってくると思いますが、期待した音の傾向がちゃんと出ています。 ビル・エバンス・トリオのヴィレッジヴァンガードでのライブを聴いていますが、久しぶりにスコット・ラファロがピアノと対等に演奏している雰囲気がよく出ています。 620B+300Bで聴いていた頃のライブ感が味わえています。 
2014年10月現在、前段はSTCの6J5Gに変更しています。 出力管はSTCの4300Bを使用中。 今はプリアンプを通さずにCDプレーヤーからバランス・ケーブルでアッテネーター(600Ω)を通してこのアンプに入力しています。 これにより奥行き感が広がります。
2020年、4300Bが1本切れてしまったので、あきらめていたのですが、STCに匹敵するものが見つかりました。 Emission Labの300Bです。 kRの工場で作られたようですが、KRの300bと比べると、中高域はほとんど同じですが、KRよりも低域が締まっており、ジャンルを選ばない音が出るので、これを入手し使っています。 KRですと、クラシックに限定して聞きたくなりそうです。
構成: 入力トランス⇒STC6J5G⇒ドライバートランス⇒Emission Lab300B⇒出力トランス
出力: 約6〜7W  出力インピーダンス:8Ω   




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