AMPLIFIERS

No.21 <山本音響工芸 CA-01 Line-Amplifier>

直熱管を使ったライン・アンプを製作したいと思っていましたが、不器用な私では、ノイズを充分抑えることはできないだろうと思い、キット等がでるのを待っていたんですが、さすがにメーカーでも難しいものですから、なかなかそんなものは出てきません。 最近なにげなく中古機器の情報を見ていたら、このアンプが出ているのを見つけました。 できれば、トランス出力がいいのですが、贅沢は言えません。 仕様等を調べたら、かなり私が今の組み合わせで不満があるところを改善しそうな雰囲気があったので、入手してみました。 今のところのテストではとてもいい結果がでています。 ALTECではかなり相性がいいようです。





直熱の5極管を使用したライン・アンプです。 直熱管使用の長所は、情報量が多くなるのと高域のヌケが良くなることでしょうか。 どこまでも抜けていく透明感がありながら、パワー・アンプの音の彩を引き出してくれます。 また、5極管はQUADのアンプでも感じますが、音の躍動感が出てくる感じがします。 柔らかさを失わずに躍動感がある音でジャズやクラシックを聴きたいと思っているのですが、こんな私の希望をかなり叶えてくれる、ものの一つですね。 最近のテストで、パワー・アンプではナス型古典管245がこういった雰囲気を聴かせてくれました。 1本しか手に入らなかったので、モノラル・アンプでしか使用できませんが・・・。 国籍の違うスピーカーが自作のアンプとの組み合わせから、みんなが似たような音が出て、同じようにどれでも自分の好きな音楽が聴けたりしたらうれしいですね。 (最終目標ですかね)

このアンプを使った場合には、音場の透明感が出て、奥行き感がありその奥が見わたせるような効果が感じられます。 また色彩感も強くなる感じがします。 これはパワー・アンプで直熱管を使った時に感じることと同じです。  で、特に、パワー・アンプでヒーターの直流点火をしている場合にこういった感じが薄れて音場が薄くなっているような場合に大きな効果があるようです。 
  

【主な仕様】

  • 入力インピーダンス:90kΩ(アッテネータポジション1MΩ)
  • 使用真空管:34(VT54)×2
  • 周波数特性:10〜120,000Hz
  • 最大出力:7V
  • SN比:74dB
  • 出力インピーダンス:9.1kΩ
  • 外形寸法:200×350×212mm(幅×奥行き×高さ)
  • 重量:6.9kg(セッティングベース含まず)




 ( Audio-Amplifierのページに戻る)