柔らかいボケを得るにはAPD方式と収差方式がありますが、APD方式のレンズは非常に数が少なく、ほとんどが収差方式です。収差方式とは開放付近の後方微〜小ボケが滲みを伴ってぼけるように球面収差を補正したもので、その代表的なレンズがソニーのFE85mmF1.4 GMです。収差方式では開放時にその滲みが最大になりますが、開放では画面周辺にいくほどボケは悪くなります。そこで画面全体でボケの均等性を良くするには周辺を使わなければよく、そのもっとも簡単な方法がフルサイズ用のレンズをAPS−Cやマイクロフォーサーズで撮影することです。そこでフルサイズ用のレンズにこれら画角を狭くして使うときのやや細めのレンズフードを手作りしたのが右の写真です。これらのレンズフードによって撮影意欲も高まります。なおケラレのないレンズフードの作り方については、いつか紹介します。