おばさんのパソコン活用力向上

2016年7月15日

ウィンドウズ10への無償アップグレードが今月の29日で終了しますね。ウィンドウズが本格的に普及し始めたのは20年くらい前からでしょうか。そのころはウィンドウズ95でした。

その前はオペレーティングシステム(OS)がMS−DOSで、パソコンのメーカーが違えばソフトが使えないという環境でした。また複数のソフトを同時に起動することができず、例えばワープロソフトを使っていて表計算ソフトを使いたくなったら、一旦ワープロソフトを終了しないと表計算ソフトは使えないという状況でした。

そんな時代におばさんはワープロ検定の資格を取りました。文書作成の方法も勉強してタイピングも練習していました。だからタイピングは苦にならないようです。

これなら他のソフトも覚えてパソコンを自由に使えるようになるだろうと期待しました。 ところが全く意欲を示さないのです。パソコンもウィンドウズになり環境がガラッと変わっても同じです。データベースソフトで家計簿をつけるのと必要なことをネットで検索するだけです。そんなおばさんが数年前に勤めを始めてから変わりました。職場でのパソコン利用のレベルの低さを指摘するのです。その頃は官公庁で事務補助の仕事でした。

文書の発送を頼まれて渡されたのがタックシールとその原稿です。原稿をタックシールにコピーして必要なシールだけを貼るのだそうです。どうして必要なデータだけを打ち出さないのだろう。不要なシールを探して貼らないようにするのも手間だし何よりもシールが無駄になるのに、と怒るのです。

その頃のおばさんは差し込み印刷を自分ではできません。しかし結婚したときからおじさんは当たり前のように差し込み印刷をしているのを見ていたからそう思ったのでしょう。

他にも無駄だと思うことが色々とあったようです。それで自分が任されて工夫のできることは改善していました。

数十件の施設名と住所、電話番号の一覧をレイアウトする仕事です。教えられた方法はそれまでの一覧表か何らかのデータから施設名・住所・電話番号を個別にコピーして貼り付けていくということです。一覧表に載せる可能性のある施設名は全部で100件くらいだそうです。

普通だったら教えられた通りに処理をすると思います。でもおばさんはそれが無駄に思えたようです。施設名・住所・電話番号を個別にコピーするのが手間なことと、その方法だと組み合わせを間違う可能性があるからです。

この解決方法と他の事例は次回に紹介しますが、今回紹介したことがパソコンを活用する上で大事なことだと思います。

← 前    目次    TOP