交差点の右折は
できるだけ大きく曲がる

2015年4月15日

「交差点の中心の直近の内側を徐行しなければならない。」(道路交通法 第三十四条 2 の一部)

40年以上前に自動車学校の法規の時間に習った「直近の内側」という部分がずっと残っています。「直近」と言う言葉が、その頃は聞き慣れなかったせいかもしれません。でも若い頃にそれを意識して運転していたかどうかは覚えていません。

交差点の右折の仕方が「ひどい」と思うことがよくあります。以前からそうだったのかもしれませんが、ここ何年かでそう感じることが多くなったように思います。


道路交通法に従えば青い車のように右折しなければなりません。それを赤い車のようにショートカットで曲がる車が多いのです(図の緑の線は道路の中心を示しています)

青い車のように曲がると横断歩道をフロントガラスで見ることができます。ところが赤い車だとフロンドピラー(フロントガラス右端の支柱)の影になって見えない部分ができます。

前回の「横断歩道の夜間の自転車 危機一髪」で書いた運転手もこのようにショートカットで曲がっていました。だから右方向から来る自転車がフロントピラーの影になって見えなかったのでしょう。

こんな運転が危険なことはもちろんですが、とてもへたくそな運転にもなります。次図は自宅近くの交差点です。どちらもセンターラインのない道路で、左右の道路が優先です。


おじさんは一時停止をして、少し前に出て左右を確認します。左方向が見えにくいので、左からの車が少し離れていて先に行けると思っても待つことにしています。

左からの車が右折の場合に、図のように曲がって苦労していることもよくあります。斜めに入ってきているので道路を狭く使うことになるからです。歩行者や自転車がいれば先に進めないかもしれません。

おじさんは状況によっては、次図のように大きく曲がります。こうすると曲がった先の道路がよく見えるので、対向車や歩行者がいても慌てることがありません。

安全運転ということでは、交差点の曲がり方も山道の「カーブの曲がり方」<2008年11月20日>も基本は同じですね。


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