シミチョロの良さがわからない

2014年11月20日

「シミチョロ」という言葉を知っていますか。昔はよく耳にしましたが、もう随分前から聞かなくなりました。スカートが短くてそうなるのでか、シュミーズが長すぎてそうなるのか、とにかくスカートの裾に下にシュミーズがチョロッと顔を出している状態のことです。

「お嬢さん、シミチョロですよ。」と言われた娘さんが、真っ赤な顔をして走り出していく姿が目に浮かぶような、どちらかというと少し格好の悪い状態のイメージです。

おじさんが勤め始めた頃には、中学生でもよく見かけたと思います。今はそういう下着を着けることがほとんどないようで、全く見かけなくなっていました。

ところが数年前に街で見かけたのです。少しおしゃれをしたという感じの女性のスカートの裾から、レースのような白い布が見えています。お節介なおばちゃんなら「姉ちゃん、シミチョロやで!」と言いたくなる光景でした。

ところが、そんな状態を最近よく見かけるようになったのです。そうです、それがおしゃれなんですよね。それを知らないおじさんが、勝手にシミチョロだと思っていたのです。

「もう少し若い女性のファッションにも関心を持ちなさい。」と言われそうですが、おじさんにも言い分があります。

なるほど、「おしゃれで出しているのだな」と思う女性もいます。それはきちんと一定の幅がスカートから出ている場合です。例えばスカートの裾の部分に縫い付けていれば、どんなに動いても、同じ幅だけが見えるはずです。(もう少し言うと、全体がコーディネイトされている場合です。)

でも、おじさんが見かけた多くは、場所によって出ている幅が違っていました。もっとひどいのは、前後左右のどこか一方だけが出ている、まさににシミチョロ状態なのです。それが着こなし上の問題なのか、デザインが悪いのか、それとも縫製に問題があるのかは知りません。

ファッションショーの写真などを見ると、少し奇抜なデザインでも、とても輝いて見えます。それを着こなせていなかったら、ただ奇抜なだけで滑稽に見えると思います。

おじさんがシミチョロだと感じるのはそんな場合だと思いますが、「アンバランスに少しだけ出すのが流行なんですよ。」と言われたら・・・。

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