レシートを安易に捨てるのは

2014年5月20日

スーパーのレジで支払いをして買ったものを袋に入れるテーブルにバレーボールほどの大きさのレシートの山がありました。何だろうと思ったら、テーブルの下のゴミ箱からレシートを取り出して積んでいたのです。

初めて目にする光景だったので、買い物を整理しながら気にして見ていました。レシートを取り出しているのは怪しいそぶりなどもない、全く普通の40歳くらいの女性でした。

その女性の行動は、山に積んだレシートから何かを探すというより、仕分けをしているという感じでした。その時に気がついたことがあります。

そのスーパーでは買い物の状況に応じてだと思いますが、レシートと同じ用紙のクーポン券が発行され、次回以降に商品を買ったときにレジでクーポンを渡すとポイントが余計にもらえるというものです。

しかし、期間はもちろんですが、商品を限定されていることもあるので、期間内にクーポンの対象商品を買う予定がなければ不要な紙切れです。それで、そのまま捨てていく人も結構いるのでしょう。

全くの憶測ですが、女性は取り出したレシートとクーポンの中から、自分に必要なクーポンを集めていたのではないでしょうか。

そこまでしてポイントを集めなければならないかどうかは別にして、捨てたレシートが誰かに拾われるかもしれないということが気になりました。

レシートを見てみると16桁の会員番号が表示されています。もちろん全てではなく「****-****-****-1234」のように最初の12桁は伏せ字になっていますが、そのスーパーを利用する人だけに限れば下4桁が同じ番号がある確率はかなり低いのではないでしょうか。

だとしたらレシートを捨てるところを見られて、さらにそのレシートを拾われれば、下4桁の会員番号と個人が結びつけられます。そうすると以前に拾われたレシートや今後拾われるレシートから買い物の状況が知られてしまいます。

それくらいで何か影響が出るとは思いませんが、もしレシートを集めている人がストーカーだったとしたら、どのように悪用されるかわかりません。

不用意に個人情報を漏らさないために、レシートの処理にも気を配らないといけないというのはイヤなものですが、注意するに越したことはないと思います。

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