少し前のことですが、ある人がエクセルのシートに日付を入力しているのを見て驚いたことがあります。何カ所かのセルにその日の日付を入力するという作業で、入力された日付は「1月10日」という形式で表示されていました。
その人は「1がつ10にち」と入力し、「1月10日」と変換していたのです。エクセルでは 2014/1/10 と入力すれば日付として処理され、表示の形式は「セルの書式設定」で好きなように変更できます。
少し省略して 14/1/10 でもいいですし、入力している日と同じ年であれば、年も省略して 1/10 でもかまわないので、この方法で入力する人の方が多いのではないでしょうか。
知っている人にとっては当然のことですが、画面の表示通りに入力するものだと思っていれば、仕方ないのかもしれません。もちろんすぐに教えました。
その日の日付を入力するときは、もっと便利な方法があります。Ctrl + ;(コントロールキーを押したままで、; を押す)でその日の日付が入力できます。日付入力のことを書いたので、ついでにもう少し役に立ちそうなことも紹介します。
年が変わったばかりなので、去年の日付を入力することもあると思います。またそろそろ来年度の行事予定なども作成していて来年の日付を入力することもあるでしょう。そんな時に便利な技です。
今年以外の日付を入力する場合は 13/12/15 や 15/5/23 などのように年も入力しなければなりません。入力する回数が多くなると 13/ や 15/ を 入力するのも手間に思えます。そんな時は年を無視して 日付だけを入力します。
それだと今年の日付になってしまうので、その日付から曜日を表示したりすると正しい結果が得られなくなりなす。それで年の修正が必要です。でも簡単に修正する方法があるのです。
例えば2014年で入力した日付を去年の日付に修正する方法を説明します。まず対象(去年の日付にする)のセルを全部選択します。対象のセルが飛び飛びになっていても、コントロールキーを押したままでクリックしていくと選択できます。その状態で置換すればいいのです。
置換前の文字列を 2014 置換後の文字列を 2013 とすれば、一発で修正できます。もちろん 置換前を 14 置換後を 13 でもできますが、2014/5/14 なら 2013/5/13 になってしまうので、その場合は 置換前を 14/ 置換後を 13/ としなければなりません。
エクセルに限らずパソコン全般に言えるのですが、ちょっとした小技を覚えるだけでも作業効率が劇的に良くなることがあります。
自分はパソコンを使えてると思っている人でも、結構無駄なことをしているのを見かけます。
あなたは無駄なことをしていませんか。