高知市に「三宅うどん」という、うどん屋があります。昼時は満席で待たないといけないくらいですので知っている人も多いのではないでしょうか。
うどんの美味しいのは当然ですが、ご主人と奥さん、それに学生のアルバイトと思われる数人のスタッフの雰囲気がとても感じいいのです。
客への応対はもちろんですが、それ以上にスタッフ同士の話し方に感心します。注文の確認や厨房でのやりとりの会話が丁寧で聞いていて気持ちが良くなります。
チェーン店などでも「○○です。」「○○お願いします。」と、言っているのを聞きますが、何か機械的な感じを受けます。でも「三宅うどん」ではホッとするような温かな感じを受けるのです。
おばさんが買い物をするスーパーで、ずっと気になっている放送があります。それは「○○担当の方、売り場までお願いします。」という内容のものです。後半の部分は違っているかもしれませんが、いつも「○○担当の方」で始まります。他の同系列のスーパーでも耳にするので、マニュアル化された言い方のように思います。
何が気になるかというと「○○担当の方」という部分です。従業員が従業員に対しての放送です。従業員同士であっても丁寧に話すことは大事だと思います。しかし、言わば身内同士の呼びかけを、客がいる店内での放送で「○○の方」というのはおかしいと、おじさんは思うのですが、皆さんはどう思いますか。
人に話すときに、いい年をした大人までが自分の親のことを、「お父さんが○○」とか「お母さんと○○」などと言っているのを耳にすることが多くなりました。「父が」「母と」のようにきちんと話しているのを聞くとホッとするくらいです。
いつ頃からでしょうか、敬語の使い方について違和感を持つことが多くなりました。これは日本語の危機だと思えるくらいです。他にも特に気になる表現がありますので、また書きます。
ちなみに「○○担当の方」については、どこかの店が次のように放送していました。
「係員は組み立て家具売り場までお願いします。」