あの場面でのブレーキは
正しかったのか

2013年9月10日

先日久しぶりに自転車に乗りました。普段はできるだけ歩くようにしているのですが、少し距離があったことと時間の余裕もなかったのでおばさんの自転車を借りました。

歩道を走っても歩行者の邪魔にならず、そして自分も安全に走れるように、少し遠回りになりましたが歩道の広い大きな道路を選んで走りました。

久しぶりに乗る自転車は快適でした。日差しはきつかったですが、走っていると風を受けて暑さが気になりません。午前中の通勤時間帯も過ぎた頃だったので歩行者もほとんどいません。ついつい、もっとスピードを出したいという気持ちになりました。

でも自分が歩行者の立場で、スピードの出ている自転車に恐怖を覚えているので、それだけはしてはいけないと自分に言い聞かせました。下り坂ではもったいない気がしましたが、それでもしっかりとブレーキを握りました。

もうすぐ目的地という辺りで、幅2mくらいの細い道を横切ったときです。自分のすぐ左に自動車が見えたのです。それで思わずブレーキを握りました。幸い、自動車は大きな道路に出るために一時停止したところだったので大事には至らなかったのですが、おじさんがブレーキを掛けたのは間違いだったのではないかと思いました。

自分が前方にぶつかりそうになったのなら、当然ブレーキが必要です。でも今回の場合は前方には障害物はなく、すでに自動車の前にいたわけです。だからブレーキを掛けるより、逆に加速をして通り過ぎた方が安全だったように思うのです。

そうしていれば、ぶつかられていても自転車の後部に当たるくらいだったでしょう。それがブレーキを掛けたことで、まともにはね飛ばされる状態になっていました。

頭の中ではこのように思うことはできます。しかし実際には、ついブレーキを掛けてしまうでしょう。このような状況で危険を回避するためには、そのような訓練をしておくことが必要な気がします。

しかし今回の問題はブレーキを掛けるかどうかではなく、その前の行動にありました。歩いているときは小さな道路を横切るときでも、きちんと確かめてから渡ります。それなのにこの時は充分に確認をせずに走っていたのです。

自転車だったので、知らず知らずのうちにスピードを落としたくないという気持ちが働いていたのだと思います。先に書いたようにスピードを出しすぎないようには充分注意していました。それでも歩くときとは意識が違うのでしょう。

今回のことを教訓に、自分が乗るときはもちろんですが歩くときにも自転車乗りの心理も考えて注意をしなければと思いました。

← 前    目次    TOP    次 →