預貯金の引出・預入伝票の記入に
パソコンを使えない理由とは

2013年2月20日

前回の「不信感を覚えた銀行の対応」を読んで、「それくらい手で書いたらいいではないか」と思われた人もいるのではないでしょうか。

パソコンで打ち出してはいけないと言われれば手で書くしかないのですが、それでもおじさんは納得できません。おじさんは字が下手で、字を書くのが大嫌いということもあるのですが、パソコンが私たちの暮らしと密接に関わっている今の時代に手書きでなければならないというのは時代遅れも甚だしいと思います。

銀行(全ての銀行が同じ対応なのかは分かりませんが、ゆうちょ銀行は含まれます)が手書きにこだわるのは筆跡による本人確認が理由のように言われます。私の元同僚も同じ経験をして怒っていましたが、少なくとも窓口で筆跡を確かめているとは思えません。おばさんが書いた伝票を持って行っても何も言われません。手書きであれば誰が書いていようと関係ないのです。

それでいて本人確認を理由にすることに納得できますか。本当にそれが必要なら、窓口で用紙を渡してその場で書いているのを見届けないと不正は防げないでしょう。

「別の人が書いていたとしても、何らかの不正が発覚したときに筆跡で犯人の手がかりが得られるので、やはり手書きが必要なのです。」と言うかもしれません。

「そんなときのために防犯カメラがあるではないか。」と反論すると「犯人とは全く関係ない人が、アルバイト感覚で引き出すということも考えられるので手書きが必要なのです。」と何とか説得しようとするかもしれません。

そこまで手の込んだことをするのだったら、伝票を誰かに書いてもらうことの方がずっと容易(たやす)いと思います。例えば喫茶店で「手を骨折してペンが持てないので、書いてもらえませんか。」とでも言えば疑われることなく書いてもらえそうな気がします。

もっと他に理由があるのなら別ですが、どう考えても手書きでないといけないということがおじさんには理解できないのです。

お金が必要なときにその額だけを引き出す、余りのお金があるのでそれを預ける、というだけなら1枚の伝票を書くだけですが、いくつかの項目ごとに引き出して、同様にいくつかの預け入れをし、差引額を貰うか渡すという処理をすることは結構あると思います。その伝票を全て手書きすることが無駄だとは思いませんか。

おじさんの作ったシステムでは、引き出しと預け入れの金額を入力すれば、処理の順番と差引額まで伝票に印刷できます。手間を省けるだけでなく、金額の記入ミスまで防ぐことができます。

それでも手書きが必要なら、百歩譲ったとしてどれか1枚の伝票の裏にでも名前を書くことで充分だと思います(こちらが差し出した伝票の1枚を取り出し、何か印をしてその位置に書かすようにすれば間違いなく来店者の筆跡が得られます)

前回の銀行でのやりとりの最後に、「ここ(窓口)でごねるつもりはないので、本部に伝えて下さい。」として今のことを言ったら「伝票は1枚ずつ処理をしているので、全てに書いてもらわないといけません。」と言われました。

通常の処理に筆跡は関係ないと思いますし、もし不正があった場合には、伝票の名義(口座番号)は全て同じなのでどれか1枚だけで充分のはずです。御座なりなこの言葉が、客の利便性よりも銀行の都合が優先という印象をより強めてくれました。

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