白戸次郎氏の特集番組を

2010年7月20日

「参院選の開票速報の中でいちばん印象に残ったのは、白戸次郎氏の当確のシーンだった。」

7月14日の「CM天気図」(天野祐吉が担当の朝日新聞のコラム)は、この一文から始まっていました。そして、

「神聖な選挙を茶化すとはナニゴトか。と叱られてもいい。白戸次郎氏のソフトバンクのCMを取り上げすぎると言われてもかまわない。」と続きます。

そうです、白戸次郎氏とは、ソフトバンクのCMに出てくるお父さん役の犬のことなのです。と説明しましたが、民放のテレビは限られた番組を録画して見るくらいなので、CMもやはり限られたものだけしか目に入ってこないのです。

それでもたまには民放にチャンネルを合わせていて、ソフトバンクのCMを見たこともあります。白戸次郎氏が車に乗って選挙運動をしているCMは、ワールドカップの日本対パラグアイ戦の休憩中に見ました。でも、参院選当確のCMは見ていないのです。このコラムを読んで、「見てみたい」と強く思いました。

このように「見たい」と思うCMばかりならいいのですが、そんなCMはごくまれのように思います。

日本テレビの「笑点」は昔から好きでずっと見ています。「笑点」のCMといえばサントリーと日本香堂が浮かびます。日本香堂のCMは楽しいというほどのものではないですが、何度見ても気にはなりません。でもいつ頃からか見ていて不快になるCMが流れていたのです。

何とも情けなさそうな顔して座っているお年寄りに「(娘も)おじいちゃんに来てもらうのを楽しみにしているのだから」と言って、孫の結婚式に連れて行こうとする内容で、アテントの尿取りパッドのCMでした。

最初に出てくるお年寄りの何とも言えない表情が、人間の尊厳さえも踏みにじられているように感じられました。

もし、このお年寄りがはつらつと働いていたり、生き生きと自分の趣味に打ち込んでいるようなシーンから始まれば特に抵抗なく見ることができたと思います。

ここまでではなくても、うるさいだけ、しつこいだけのCMが目立つ中での白戸次郎氏の健闘には、おじさんも喝采を送りたくなります。おじさんの見ていないバージョンもいくつもあるでしょうし、参院選当確のCMは是非見たいので、全バージョンを集めた番組を作ってもらえないものでしょうか。その時々の出来事なども取り入れて編集すればいいものができると思うのですが。

ところで、その番組が実現したら、その番組にもCMが流れるのでしょうか。

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