木の力

2010年1月20日

引っ越しをして8ヶ月が過ぎました。生活していたらどうしても床や壁に傷をつけることがあると思いますが、我が家では床にかなり傷がついています。床は檜のフローリングでとても気に入っているのですが、ちょっとしたことでも傷がついてしまうのです。

床材を決める前に手持ちの板で試していたので、イスのキャスターでも傷がつくかもしれないとは覚悟していたのですが、それは大丈夫でした。テレビ台のキャスターではへこみができたので、ウレタンのキャスターに替えるとこれも大丈夫です。

それよりも何かを落としたときに結構深い傷になるのです。まずは引っ越しの片付けをしているときにいくつも傷をつけました。片付けが終わってからも、ちょっと堅いものを落とすと傷になります。それは仕方ないと思いますし、普通に見るだけなら気になりません。

4ヶ月ほど前でしたか、ちょっとした不具合があったので大工さん(なぜか「大工」というより「大工さん」の方が馴染みがあります。子供の頃から言い慣れているからでしょうか)が直しに来てくれました。そのときに大工さんが木の傷の治し方を教えてくれたのです。

その方法というのはアイロンを使うのです。スチームアイロンで蒸気を出してアイロンを当てると少しずつですが、へこみが元に戻ってきます。もちろん切れたり、削れたりしてしまった傷はだめですが、へこんだだけなら結構元に戻るのです。

    

<米粒大のへこみは、ほぼ完全に直っている>

    

<少し深いへこみもほとんど直っている>

    

<木ねじの穴。水平方向の割れは少し目立つが、穴はほとんどふさがっている>

おじさんは趣味で大工仕事をするのですが、ついうっかり傷をつけたときは、もう一度カンナをかけ直すなど、修正に手間取っていました。でも、この方法だともっと楽に修正できると思います。

柱や床の傷だけでなく、木製品に傷をつけたときにも使えるかもしれません。試してみる価値はあると思いますよ。

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