一昨日の朝は道路が濡れていました。前日から冷え込み、雪の予報も出ていましたが、夜中に高知市で初雪が降ったそうです。寒くなると鍋物が浮かんできますが、なぜか鍋と一緒にしめじが浮かんできました。この冬ももう何度か鍋料理が出ましたが、我が家ではしめじよりもエノキダケをよく使います。それなのにしめじが浮かんできたのはある出来事のせいです。
和え物や炒め物、そして汁物などしめじを使った料理は以前からおばさんが作っていたのですが、おいしくないことが数年前から時々あったのです。どうしてだろうと思い、よくよく味わってみるとしめじが苦いのです。そんなに強い苦みではないのですが、気にせずに食べようとは思いませんでした。
毎回苦かったのではなかったし、しめじに問題があれば、そんなものを続けて販売しないだろうと思っていました。それで素材の組み合わせや調理方法が影響しているのだろうかとも考えましたがどう考えてもしめじ自体の問題としか思えません。
しばらくはしめじの苦さを感じなかったのですが、数ヶ月前にまた苦さを感じました。おじさんが苦いと言うので、おばさんはなるだけそのしめじは買わないようにしていたとのことですが、また苦いと感じたときは以前と同じしめじを買っていたのです。アパートの頃に利用していたスーパーと、引っ越してから利用しているスーパーは同じ系列です。そこで売られている、あるJAが出荷しているしめじが苦かったのです。
それからしばらく後に姉と話していると、そのJAのしめじが話題になりました。姉もそのしめじが苦いと言うのです。そして姉の友人で料理関係の講師などをしている人もそのしめじを苦いと言っていたそうなのです。
これでそのしめじが苦いことに間違いないと確信したので、おばさんがスーパーにそのことを伝えたのです。でも、そのような苦情はきていないとのことだったようですが、きちんと調べて文書で回答をしてもらうようにしていて、先日その結果が届けられました。
そこには 「菌茸類には『テルペン(様々な植物に含まれている苦味成分の総称)』が含まれている。これを無理に取り除こうとすると、肝心の菌椎類のうまみが減少してしまう。今回の苦味は、気象条件等によりこの「テルペン」が多く含まれた「ぶなしめじ」を召し上がったためであると推測される。」 という内容が書かれていました。そして 「今後の再発防止に対し、私共は出荷農協・生産者ともども、さらに注意し努力致しますので、実情ご賢察のうえご寛容のほどお願い申し上げます。」 と書かれていました。
丁寧な回答だとは感じましたが、 「実情ご賢察のうえご寛容のほどお願い申し上げます。」 ということから、あまり改善はされないだろうと思いました。多少の苦味があってもそれに勝るうまみが感じられればいいのですが、まずいと感じるほどの苦味なのです。我慢してまで食べる気になりません。
これまでにこのような指摘がなくて重要視されなかったのかもしれません。もっと多くの人がそこのしめじが苦いと声を出したらまた別の対応になるでしょうか。
少し不便にはなりますが、取りあえずはそこのしめじを買わないようにするしかありませんね。