座布団が舞う

2003年11月26日

先日の大相撲の朝青龍と栃東の対戦をラジオで聞きました。大相撲の人気が今ひとつのところへ武蔵丸の引退。ここは大関陣に頑張ってもらって早く次の横綱が出て欲しいところです。

そんな意味からも今回は栃東が勝てばいいなという思いで聞いていました。どちらも12勝2敗、勝った方の優勝です。ラジオですのでもどかしさを感じながらも大一番の熱気が伝わってきました。力のこもる対戦でしたが、栃東の勝ちを告げるアナウンサーの声。その次に聞こえてきたのは、「座布団が舞っています」。少しして、「まだ座布団が舞っています」とも言っていました。

テレビでも座布団の舞っている様子を映して「座布団が舞っています」と言うアナウンスが聞かれます。いかにもその場を盛り上げるためには座布団を投げることが良いことのように聞こえてなりません。昨日のラジオでは「(座布団が舞って)危ない状態です」というようなアナウンスもあったように思いますが、投げてはいけないというようには聞こえませんでした。

阪神のリーグ優勝が決まった時の道頓堀へのダイブも、テレビやその他のメディアが煽っている部分が大きいのではないかと思ってなりません。道頓堀ダイブにしても、テレビなどの報道を見て自分も飛び込んでみようとか、飛び込むのを見に行って、その結果囃し立てるなどの行為に及ぶ人が多いのではないかと思います。今年は、テレビでも川の汚さなどを指摘しながら「飛び込まないで」ということも言ってはいましたが、そう言いながら飛び込む場面を映していては、制止の効果がないと思います。

大相撲では「座布団を投げないで下さい」という場内放送がテレビを通して聞こえてくることがあります。「座布団が舞って見苦しいので、画面を切り替えます。皆さんは決して真似をしないで下さい。」くらいのことを、天下のNHKがやってくれたらなと思うのですが。

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