道後温泉でびっくり

2002年4月30日

先日、松山市で会議があったので、早めに出かけて道後温泉に入ってきました。やすい方から2番目のコースにしたのですが、浴衣を貸してくれて、入浴後には2階の大広間でお茶とお菓子付きで休憩ができるというコースです。温泉につかっておじさんが先に広間に戻り、しばらくしておばさんも浴衣姿で戻ってきました。

大広間には60人分くらいの席があったのですが、その時休憩していたのは、数人だけでした。奥の方にいたカップルの女性が売店をのぞきに私達の近くに来た時に「あっ」と思いました。20代半ばくらいでしたが、何と浴衣を左前(男性が洋服を着る時と逆 <一般的な女性の着方>)に着ているのです。ふと、気になって私達のすぐ近くにいたカップルを見ると(その女性も20代半ばくらいでしたが)、その女性もまた左前に着ていました。

2年ほど前に高知市のアーケード街を歩いた時のことを思い出しました。ちょうど鏡川祭りという、大きなお祭りの日だったので、浴衣姿の若い女性をたくさん見かけました。そのときに左前に浴衣を着ている女性を数人見かけたのです。お祭りのために着せてもらった(自分で着ることのできる女性は左前には着ないでしょう)浴衣が左前なのには大変驚きました。

それから考えると自分の力(?)で、着た浴衣が逆になっていても仕方がないかなとも思いますが、何とも情けないですね。

現状を嘆くだけでは解決になりませんので、解決策についてのささやかな提案を次回の更新時にしようと思っています。

ひだりまえ−左前 (広辞苑第5版より)

(1) 相手から見て左の衽(おくみ)を上にして衣服を着ること。普通の着方と反対で、死者の装束に用いる。ただし、女子の洋服類は左前に仕立てる。

(2) 物事が順調に行かないこと。運がわるくなること。経済的に苦しくなること。ひだりむき。本朝二十不孝「する程の事―に成て元手をへらし」。「―になる」

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