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〜おじさんとおばさんの「オンリーワンの家」〜

床下からのすきま風で玄関が寒い

2016年10月31日

前のアパートでは玄関の三和土(たたき 靴を脱ぐ部分)と床との段差はほとんどありませんでした。最近新築した知人宅も三和土と床の段差はありません。そのかわり道路から玄関までに数段あるのでスロープも付けていました。

我が家の床は三和土から膝くらいの高さがあります。生家もそれくらいの高さで普通に上がり降りしていたので高さのことは何も思っていませんでした。

でも設計士は考えてくれていて、設計の段階から引出式の踏み台を作るようにしていました。玄関が狭いので固定ではなく床下からの引出式にしたのです。

最大で60センチほど引き出せて自由な位置で止まります。全部押し込むと何もない状態になります。踏み台の上部はフタになっているので、靴などの収納に使っています。

とても気に入っているのですが、問題がありました。冬になると玄関がとても寒いのです。玄関は引き戸で仕切っているので、引き戸を境に別世界のような寒さです。

どうしてだろうと思って調べてみると、踏み台と柱の間の隙間から床下の風が吹き込んでいるのです。踏み台にはキャスターが付いているので、踏み台の下からもすきま風が吹いてきます。

踏み台が通る周囲の柱に平たいゴムを取りつけました。踏み台が常にそのゴムに接するようにして隙間をなくしたのです。なんとか効果があって、寒いと思うほどのすきま風は入らなくなりました。

すきま風のことがわかっていれば別の方法がありました。床を張る前なら踏み台が収納される部分全体を断熱材などで完全に覆って、すきま風だけでなく断熱の対策も簡単にできたと思います。

「これは良い」と思って飛びつくのではなく、問題点を探すつもりで考えることが必要だと思いますが、そうだとしてもすきま風には気がつかなかったでしょうね。

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