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オオクワガタオオクワガタ飼育部屋
壁紙素材にはM/Y/D/S 動物のイラスト集様の素材を利用しています。

オオクワガタの成虫の飼育

オオクワガタの成虫を飼育する方法として以下の目的に応じて飼育方法を変える必要があります。
観賞を目的とする場合繁殖を目的とする場合冬眠を目的とする場合
共通に用意するものとしては
・飼育容器(ふたが頑丈でコバエが侵入しにくいコバエシャッターなどがお勧め)
・昆虫マット(成虫飼育では未発酵の広葉樹100%のものがお勧め)
 産卵セットとして組む場合は発酵済みのものを利用すればそのまま幼虫飼育に使えます。
・えさ皿(なくても飼育できますがマットを清潔に保つためにもあるほうがよい)
・昆虫ゼリー(バナナなどでもよいが果物よりも長持ちしやすい)
・転倒防止材(転んだときに掴まれるように何本か入れておく)
・霧吹き(乾燥防止の為に適度に表面を潤せるもの)
・樹皮や洞つきのとまり木など(隠れ家となる場所があればストレスがたまりにくいです)
 枯れ葉などでも構わないのですが虫がわきやすくなります。
・コバエシート(コバエの侵入を防ぐ為にふたなどにはさんで使用します)
 コバエシャッターなどのコバエ対策がされたケースでは不要です。


1.観賞を目的とする場合

普通に観賞したい場合や交尾を終えたオスなどの飼育法です。 
観賞を目的とするならばマットは少なめにしてとまり木などを充実させます。
飼育ケースはふたに足がかけられないようなものがよいです。
オスの場合は広めの飼育ケースの方がよいです。

昆虫マットは殺菌の為に電子レンジで加熱処理後、ある程度冷ませてから使用します。
(基本的に広葉樹使用のものがよいですが観賞目的の場合は針葉樹のものだと虫がわきにくい)
まず、昆虫マットをケースに敷きますが下は堅めに押し固めるのが良いです。
その際にはマットの下に保水ゼリーなどを入れておくのも乾燥防止に役立ちます。
ある程度、潜れる程度の高さまで敷いたら霧吹きなどで水分を補充します。
どんな雑誌でも軽く握って団子になる程度がよいと書かれていますね。
表面が潤ったならばエサ皿やとまり木などを配置します。
クワガタはよく歩き回ってひっくり返る場合が多いので転倒防止材も入れておきます。
コバエシートなどを挟んで(コバエシャッターなどは要りません)ふたをします。

昆虫ゼリーは高タンパクなものは避けたほうがよいです。
栄養を取りすぎりると活動的になり返って寿命が短くなります。
また、飼育ケース内に別のクワガタがいると喧嘩やストレスなどで短命になる場合があります。
ケース内にはダニがわきやすいので定期的にマットを交換するのがお勧めです。
飼育ケースを置く場所はなるべく静かで温度変化の少ない場所(玄関など)がよいです。
夏場は30度以上になる場所、冬場は氷点下になる場所は危険です。
保冷剤をふたの上に載せたり、カイロやヒーターなどを容器の下に入れるなどして保温します。

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2.繁殖を目的とする場合

オオクワガタを繁殖させるに適してるのは5月から9月くらいまでです。
温度管理(20度から28度)により冬でも産卵させることは可能ですが、
体内時計があるのか1度冬と思えば翌春までは出産しなくなります。
まずは昆虫マット(電子レンジで殺菌処理した未発酵のものがよい)を押し固めながら敷きます。
マットを敷きつめたら握って団子になるくらいに保水します。
その上にエサ皿(交尾の場所になります)や転倒防止剤を配置します。
セットが完了したらオスとメス(羽化後6カ月以上した成虫)を飼育ケースの中に入れます。
産卵させることを目的としてるので栄養価の高い昆虫ゼリーを与えます。
オオクワガタは臆病なので明るいところや人の気配がすると交尾しません。
だいたい1・2週間も一緒に飼育してオスがメスを追い払うことがなければ
ペアリングは成功したと思われます。

次に産卵用の飼育セットを作ります。
オオクワガタは材産みの為、産卵木が必要になります。
産卵木として最適なのはクヌギやコナラの朽木、椎茸のほだ木の廃材などです。
産卵木は内部に肉食のコメツキムシなどの幼虫がいる場合がありますので、
電子レンジで一度チンして(材が熱くなるまでやらなくてもOK)殺菌します。
まず、材を半日くらい水(必要以上には水分は吸わないので多めでも問題なし)につけます。
その後2時間から4時間くらい乾燥させてから表面の樹皮をナイフなどではがします。
一部だけ残しておきその部分を上になるようにセットして止まり木の役目をさせてもかまいません。
樹皮をきれいにはがしたなら飼育セットに置いておけば転倒防止にも役立ちます。

まずは3cmくらい堅めにマットを敷き詰めます。
(発酵済みまたは未発酵の微粒子のものを電子レンジで殺菌処理したものを利用します)
その上に先ほどの産卵材(ケースの大きさに合わせて2本から4本くらいが良い)をセットして
覆いかぶすようにマットを敷きます。上の部分を少し出させたほうがよいです。
エサ皿をセットして高タンパクゼリーやバナナなどを与えます。
ペアリング済みのメスを取り出して今セットした飼育ケースに移します。
オスは産卵の邪魔になるのでそのまま元のケースで飼育します。
ある程度の湿度を保てるようにコバエシートなどを挟んで(コバエシャッターの場合は不要)ふたをします。
その後は室温20度から28度くらいの場所に置き乾燥気味の場合は適度に霧吹きします。
エサは適度に交換します。 バナナの場合は毎日交換が必要。
産卵木にかじった跡や穴が開けられていたらメスが産卵した証拠です。
1ヶ月くらいしたら産卵木を取り出します。
再度産卵セットを組んでもよいでしが、メスは著しく体力を消耗しているので
しばらくは高タンパクゼリーなどを与えて休ませたほうがよいです。
産卵木の割り出しは幼虫の飼育方法を参照

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3.冬眠を目的とする場合

オオクワガタは室内で飼育した場合常温で飼育可能ですが、
越冬させたほうが長生きしやすくなります。
基本的に産卵のペアリングを目的としない場合は1頭づつ管理したほうがよいです。
飼育ケースを用意し未発酵の昆虫マット(広葉樹使用で粗めのものがよい)を用意します。
マットは電子レンジで加熱処理後、よく冷ましてから使用するようにします。
マットを押し固めながらケースに敷きます。
この場合マットは通常よりも多めに敷くようにして上のほうは押し固めなくてよいです。
適度に湿度を保つように保水します。
後はえさ皿と転倒防止材をセットしコバエシート(コバエシャッターの場合は不要)などを挟んでふたをします。
洞のついたとまり木などがあればさらに良。
冬眠中でも室内で飼育していると暖房なので一時的に活動する場合ががあるので
長持ちしやすい昆虫ゼリーを入れておくようにします。
暗くて静かな場所で保管し適度に保水するようにします。

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