事故で放出された放射能はどのように減少したのだろう。
福島県の観測された大気中の放射線量の推移をグラフ化してみよう。(資料1)
(単位μSv/h)
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3月24日 |
3月29日 |
4月8日 |
4月19日 |
5月1日 |
5月17日 |
8月15日 |
浪江 |
65.0 |
45.0 |
27.8 |
21.8 |
17.8 |
17.8 |
11.6 |
飯館 |
12.0 |
8.61 |
5.95 |
4.19 |
3.17 |
3.09 |
2.57 |
福島 |
4.92 |
3.18 |
2.1 |
1.72 |
1.64 |
1.48 |
1.19 |
[考察]
1.3月24日以前の放射線量を推測してみよう
2.減衰の原因は何か考える。
3.半減期が原因ならグラフから何日で半分になっているかを見てみよう。
4.次の半減期はどうだろう。
5.考察と推測(資料2)
6.今後はセシウムの汚染が長期的に問題
(資料2)ヨウ素131(半減期8日)とセシウム137(半減期20年)の減衰曲線
〈資料2の解説〉ヨウ素131の半減期は8日に対してセシウム137の半減期は20年。いま放出された放射線の初めの強さがヨウ素:セシウム137=10:1としたときの約100日間の二つの各種を合計した放射線の強さをグラフtotalに表した。ヨウ素131のグラフよりカーブが右にずれることになる。これは資料1のグラフと一致する。