【side:グリ】
戦闘の興奮が醒めない夜、グリはガツの休むテントに忍び入る。
立場上共寝相手を安易に選べないとゆう口実をもって、
ガツの寝床に潜り込むのは今夜で幾度目か_
ガツには接触恐怖症ぎみのトラウマがある。ダレにも似た覚えがあってソレが知れるのは自然。
ただガツの様にならなかっただけ_
だから自分から全てを晒してガツに近づく、目を合わせながら体を重ねる。
怯えるシンをオレでつつむ
オレのものだと言って引き入れたその時から「おまえの全てがオレのもの」
おまえの怖れも悦びも体も魂も触れたシンの熱さも_
オレだけをみて。
許すのはおまえだけ。
オレを赦すのも只一人_
おまえだけ
お前自身がオレの一部、血肉に等しいオレの命の欠片