*illust


■空に架かる虹の端.

ある小国に腹違いの二人の王子がいた。第1妃の長男と第2妃の次男、とても仲の良い兄弟だった。

しかし王位継承の争いで長男の一位継承が解除され継承権は次男の物になる。

その国では王位を持たぬ王子は価値なき存在になり王族であるが故にただの籠の鳥に成り下がる。 そのため第一王子は父王の政治の具にされ隣国へ人質として差し出される。

それから数年後、父王が世を去り弟王子が次の王に即位することになった頃の話。 弟王子は即位が決まり隣国からの祝賀に兄の返却を要求する。 しかし国の長老達は兄の帰郷を反対しており、兄が国境を越えるや否や 拘束しスパイの疑いないが取り調べを行っていた。

その事を知らずにいた弟は再会の瞬間絶句した。 兄は隣国で過ごす境遇の中で幼かった頃の睦まじい思い出を無くしていた。

しかし弟は変わらない思慕を抱き続け仕打ちを詫びながら再会出来た喜びに浸る。




すっごく前の落書き帳の設定。ソレもココだけとゆう変モノ。