 | side/小林
俺たちは男なのだ。男同士なんだよ。
だから好きな相手に抱く本能も同じなわけ。
となると俺だってされる側ばかりじゃなく
やりたい時もあるわけだ。
相手が自分よりガタイが良くとも可愛くなくとも
たまに愛しく見えたり可愛がりたくなる時も有るってものだ。
だがしかし…その俺の希望はなかなか受け入れて貰えず
なんとか賭けに持ち込んで勝利してみてもいかんせん。
立ちはだかるのわ壁でなく、いかにも男らしい奴の…。
俺に向かってそそり立ちユラユラと威嚇する。
それと対面する度にある時は物凄い敗北感に打ちのめされ、
また有る時は巨大ナメクジに見えて気持ちが悪くなる。
そんな訳で、機会の度にファーストステップでつまづいてばかりいる。
賭けの条件でアイツと同じ手順でするとゆう
しょっぱながクリア出来ずにいるのだ。
side/松田
俺は勝手かもしれないが小林にする方がいい。
だが小林の言い分も男だから尤もだし、好かれている証と思えば
たまにならと思ってるのだが…あんまりだ。
小林が挑んでくる度俺の息子は罵られる。
いつもはソレで小林を…かしてやってるのにだ。
結果、喧嘩になってその度に小林のする機会は流れる。
そして俺はお仕置きのごとく組みしいて小林を責める。
これが近頃の俺たちのパターン。
…。
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