安積香山と発掘された歌木簡

 木簡には、もう一首「難波津に咲くやこの花冬ごもり 今は春べと咲くやこの花」が表裏で書かれていました。
この二首は「古今和歌集」の序文で、紀貫之が「和歌を学ぶ時に手本とすべき<歌の父母>として挙げていたもの
でしたが「難波津の歌」は万葉集に載っていないため出典が不明でした。それが滋賀県甲賀市の紫香楽宮跡から
発掘されたことに大きな意味があります。しかもこの歌は、かつて采女であった女性が郡山市にあった郡衙跡で詠ん
だものらしいとなると「郡山市民」として何がなし誇らしく思えます。(講師の梅田先生の解説文より)

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